3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 16時半頃
奏者 セシルは、ビー玉から眼が離せない。――背を、寒気が走った。
2010/02/27(Sat) 16時半頃
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[あげるよ。誰かの声に似ている。 知っている。知っているのだ。]
… 鬼は……、
……他を、捕まえないと
[橙の眼が謳った溺れるものの板。 じわじわと脳裏を侵食する。]
……この、こえは。 ……なんなん、…だ…?
[鬼であり鬼に近すぎるのに鬼になりきれない薄紫は 小さく、そう呟いた。]
(*75) 2010/02/27(Sat) 16時半頃
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…、っ
[共鳴か、呼応か、渇きが伝播する。]
や、…め、…、 …、――っ
[搾り出すような こえ が、脳裏に響く。 耳をくすぐる 手招く声。]
こわ、れるな。…だめだ
[くろとしろの、手招く、声。]
(*79) 2010/02/27(Sat) 16時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 17時頃
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―購買部―
[びくりと顔を上げる。]
……何、…
[鬼さん]
[こちら]
……だれ、だ …
[頂戴]
[あたしに]
[――――ビー玉を握りしめ ポケットに、入れた。 ドナルドは寝ているのか、 ただの狸寝入りなのかは解らず]
(316) 2010/02/27(Sat) 17時頃
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鬼は
… 俺たち。
[おにさん、こちら。]
…… …
[――――頂戴。] [――――頂戴。]
[あげられなければ、
て、しまう。]
(*80) 2010/02/27(Sat) 17時頃
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でも。
帰っても。 俺は、……何処に、居れば。
何処に。
(-116) 2010/02/27(Sat) 17時頃
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えいえんに?
(*82) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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――――――永遠の、鬼ごっこ。 ――――ここで死ねば ―――ずっと
(*84) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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嗚呼。
そうか。
―――――勝てば。
[―――かえる。 かえって。かえっても。 かえりたくなくてここにいた。 けれどここにいたいわけなどあるはずもない]
(*89) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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[ぼやけた、黒。
薄紫に滲む黒。
漆黒に引きずられるように。]
(*90) 2010/02/27(Sat) 17時半頃
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――…。
[おなじ。
同じだ。 同じ、同類の
憑依。奇妙に 解る]
――血の味は
[嗚呼。]
……甘かった。
[ばけものなのか。 横に、首を振る。]
(*93) 2010/02/27(Sat) 18時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 18時半頃
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――…、っ
[吸血衝動を、煽る。
煽る。煽る。よりにもよって、どうしてこんな。]
(*100) 2010/02/27(Sat) 19時半頃
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――…… ぁ、
(*103) 2010/02/27(Sat) 19時半頃
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……っ おとも、だち。
あの、笑い声の か。
[――ケイト。しらない。まだ。]
(*108) 2010/02/27(Sat) 20時頃
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――…
誰の、 友達、…
俺は、すくなくとも、
あれのともだち、なんかじゃ …ない
[――問いかけ。君らだけ?]
…わから ない。
(*111) 2010/02/27(Sat) 20時頃
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…、…――
[それ、で。 自分の犬歯に触れる。 獲物を捕らえるための、ような。]
…――手招いていた、ひとは。
[――おいで、あげる、という甘い声が、聞こえなくなった。]
(*115) 2010/02/27(Sat) 20時頃
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―購買部― [壁際、座り込んだままどれくらい経ったのか。 自分の歯に少しだけ触れる。 人にはありえないほどに鋭かった。]
…、 ―― ッ…
[びちゃり。何処かで濡れたものが落ちる音がした。 徘徊(たもとお)る死したもの。此処も安全ではない。 ドナルドは眼を閉じたままだろうか。 ちらと視線を送る。]
……――
[視線は鮮やかな赤の髪、 それから自然、傷をつけた首元へ。咽喉が、
――もう一度、歯を立てようと。 ふらり、と前に手をついて、体を傾け]
(404) 2010/02/27(Sat) 20時半頃
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[歯を。 ――立てようとした、寸前。
がたん。
大きな音がして、はっと我に返る。 はじかれたように見た、その先に]
……サイモン…?
[或いは、似ていた誰かだったかもしれない。 異形に追われてきたのか、 ぎょろりと眼は大きく、怯えに揺れている。]
(405) 2010/02/27(Sat) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 20時半頃
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――、…、
――何が、…
[些か困惑したようすで。
痛みを孕む声を、きいた。]
(*120) 2010/02/27(Sat) 21時頃
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―購買部―
[>>423 答えが返り、びくりと身体を強張らせた。 受け入れるらしき様子に、 困惑の表情が見えた。
どうして、と問う前に大きな音。
サイモンらしき人物と、 それから近づいてくる新たな足跡。 ドナルドから身体を離し、首を其方へと向けた。 きつく手を握り締めたのは、 衝動の波に耐えるためか。]
(429) 2010/02/27(Sat) 21時半頃
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― 購買部 ―
――…、…メアリーに …キャロライナ……
[呟く。きつく手を握った。 ふと漂った花の香りに、怪訝そうな表情を浮かべた。 このどろりとした闇の中、酷く不似合いに思えたのだ。
ドナルドが立ち上がる。 足音のほうを見ていた顔を上げれば、 隻眼の視線とかち合う。]
……、――
[刹那、迷いが薄紫に揺れる。 シャツの襟、血の痕を隠すようにきつく握った。
(ねえ。血の匂い)
――そう謂ったのが、聞こえていたから]
(448) 2010/02/27(Sat) 21時半頃
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[散々迷った後、襟を握って隠しながら、 顔だけを覗かせる。 職員室での話が伝わっていれば、 ――化け物扱いだろうが。]
(451) 2010/02/27(Sat) 21時半頃
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― 購買部 ― [シャツが一枚落ちてきた。 眼をひとつ瞬かせて、ドナルドを見上げる。]
……、…。
[物謂いたげな顔をしたが、あまり考えていると 結局結婚を見られるやも知れない。 頭を引っ込めて、シャツを脱いで、新しいものを着る。]
……。
[大きかった。 上着を着ると不恰好になりそうだったので 羽織るのをやめたところで、サイモンと眼が合った。 睨む。]
……何だ。
[サイモンは、眼を逸らした。]
(458) 2010/02/27(Sat) 22時頃
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―購買部―
……メアリー……
[>>459 ――一瞬の戸惑いを見逃さない。 (どうして、そんなのも弾けないの) 顔色を伺うのに慣れた自分が心底厭だった。]
……、聞いてるんだろ
[言い放つが、それ以上なにがどうとは謂わなかった。 いつもより少し丈の長いシャツの裾を引っ張って直した。 黒い影が、あたりを這い回る。]
(470) 2010/02/27(Sat) 22時頃
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―購買部―
――……。そうか。
[――薄紫の眼は虚ろは薄れながらも、何処か苦い。 其処にあるのは安堵と後悔と自己嫌悪。]
――何が。
[平気なわけが、あるはずがない。 それは口にせず、表情を消した。]
……聞いてるんだったら、俺に近寄るな。 ――… ……いいな。
[謂うだけ謂うと、そのまま購買部を後に 廊下へ出て行こうとした。向かうべきは保健室で、手の治療、だった。]
(479) 2010/02/27(Sat) 22時半頃
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…ケイト?
[鸚鵡返しに、口にした。 女の名前。誰だろう。]
(*122) 2010/02/27(Sat) 22時半頃
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奏者 セシルは、聞こえてきた声に、表情を険しくし、空を睨んだ。
2010/02/27(Sat) 22時半頃
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―→保健室― [>>482 キャロライナの言葉には複雑な表情を浮かべる。]
……――無事…どうだかな。
[ドアにかけた指先は、 また少し、鈍く上手く動かない気がした。 怪我の所為だろうか。]
…俺に近づくな。…多分、おかしくなってる。
[念を押すように一度そう謂うと、 今度こそ購買部を後にする。 異形の群れをすり抜けて、保健室の扉を開く。
奇妙に、空気が澄んでいた。]
(492) 2010/02/27(Sat) 22時半頃
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―保健室― [――救急箱を適当にあさりながら、 ふとその手を止めて、肩に爪を立てた。 >>493詫びながら、触れられた背が痛むようだ。]
…… いみが わからない。
[眉を寄せ、唇を噛んだ。 明るいところで見れば、傷の周りは 赤く腫れているようだった。]
…っ…、
[消毒液の蓋を、開けて。その蓋は指先から滑り落ちた。 眼を見開き、指先をじっと見た。 それもつかの間、綿を使って消毒を済ませ、 包帯をぐるぐると巻きつける。 ベッドで寝ている人物のほうは、見ないようにしながら。]
(499) 2010/02/27(Sat) 22時半頃
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……
かくれんぼ?
…… あそぶ?
……ふざけてる。
[包帯を巻いた手を、ぎり、と握り締めた。]
(500) 2010/02/27(Sat) 22時半頃
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――……、…知らない。
[些かそっけない声。 ――あそぶ、ふざけてる。 でも、でも。乗らなければ、しぬのは]
……――つめたい?
(*126) 2010/02/27(Sat) 22時半頃
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―保健室/南棟1F廊下の間―
……あの女を見つけるしか、ないか……
[こんな風になった原因は、あれだろう。 ズボンのポケットに手を入れる。 ひとつは飴玉。 もうひとつ。手にしたビー玉を見る。 ひび割れた、くせに、決定的に砕けはしない。 それを握り締め、咽喉を摩り、 扉に手をかけ]
……―ー。
[ラルフが眼を覚ます。肩越し、ちらと見やった。]
(516) 2010/02/27(Sat) 23時頃
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