25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[不意に揺らいだ。 己の一部が、かき消える感覚]
あ……
[つとめて、その揺らぎを 表に出さぬように堪えるのだけれど]
(@60) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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何故切り捨てると? お前が私の花だという以上は――。
私の花はお前だけだ。
[摺り寄せられる頬。 頬に触れて、その眸は此方を向くのだと、向けさせて]
堕ちるまえにも。 もう一度歌を聴かせておくれ。 お前のその顔で。 私の為に、啼いてほしい。
[笑みを見せて、唇に触れる。 触れる感触は、生きていた頃と同じもの]
(+99) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[光る白刃はよく研がれたもの。 その切っ先は胸元、鵠の瑕と同じ場所に宛てられる。
その切っ先が、迷うように揺れたのは一寸。
死を望みながらも、欲した二つの花。 この二つなら、何時かは高嶺を殺すのではないか。 そんな期待を込めて。 この二つとなら…高嶺であることも楽しいかもしれぬ。 そんな希望を…抱いて。 成った――…大事な、大事な…大事な、]
―――…蝶の姿に戻っても… ……花であった姿を偶には…思い出せ……。
(366) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[僧の慈悲。 届くのは、こえ。]
……、ないてなどいない。
[――――りん、と 小さな鈴の音。 眉はきつく寄せられて けれど涙は流さない。 重なるように華月と、朧の会瀬を意識に重ねる。]
(+100) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[…朝には、白鳥の血を。そして今、胡蝶の血を。
柄を握る手に力が篭められ――… 憂う黒檀に映るのは、高嶺に美しく咲く 紅の華。]
(367) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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邦夜様。
[声を失い意識の中でもう一度その名を呼ぶ]
ごめんなさい…。
[恨みも憎しみも勿論あったけれど。 何よりも強く胸を占めていたのは]
約束、したのに……。
[悔悟の念]
(-133) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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さすらい人 ヤニクは、誰かに呼ばれた気がして辺りを見回し
2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[高嶺の部屋に華が咲いた暫し後、 部屋から出でる太刀持つ血濡れの花主の姿に 屋敷の使用人が、劈く悲鳴をあげた。]
[高嶺の花主は紅の色を床へと落とし、 向かうのは己がもう一つの花の眠る場所へ。]
(368) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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/* んーむむ、何処へいこうかなあ。 というか俺、絡めてなさすぎてry
なんという一人遊び好き…。
(-134) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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“桜は要らない”。
ロビンは俺を三度も置いた。 或いは庭でまどろむ中 或いは閨にて手折り肌重ねた後 或いはこの現の世に
―――いっそ、要らないんだと念わなければ
[生きていけないんだと 呟いた声は誰に向けたものか 不揃いの桜が 揺れる]
(369) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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>>365 何言ってる。助けるのは当然だ。
もう俺は明とお前は買うつもりだからな。 ああ、どんなに文句言おうと、そう決めている。
[セシルの言葉にそう答える。 また怒られるようなことを言っているのかもしれないが、正直な気持ちだった。]
と、腹…か。そうか。
[その意味は、もう知れた。微かに視線を落としてから。]
ならたくさん、飯も食わないとな。
[そして、セシルの身体を抱えあげる。背負うのではなく、両手で抱き上げる。]
行くぞ。
[明と小鳥に声をかけた。]
(370) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[見ている]
[感じている]
[願っている]
―――――朧さま、 ……―――華月……
[己をきつく、抱いて。 震える肩、 ―――りん、と鈴は鳴るばかり**]
(+101) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[食い荒らされて尽くして暫く後、誰かにそれが見つかる頃、 無惨になった亡骸はくしゃくしゃになった書状を握っておりました。
そこには、誰が書いたともつかない平凡な字で、
「イアン」 「折り入って話が」]
(371) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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[通信機からはあれからまともな反応はない。 そう、彼には早すぎた。
のだと思う。
悲しいと思う。 チャールズほどの男に愛された花であるなら、 きっと、わかってくれるはずなのだ。
そう、早すぎただけ。]
(=22) 2010/08/08(Sun) 02時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 02時半頃
始末屋 ズリエルは、おっこちないように階段はとっても気をつけておりています。**
2010/08/08(Sun) 03時頃
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/* やっぱりわてですよね(*ノノ) 動きまずうて……なら、気遣い感謝です。 しかし、表に何か残す余裕がもうn……。 眠さの限界でしたorz
(-135) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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[そう、早過ぎた。あまりにも早過ぎた。
まだ、視界からの現実を きちんと受け止めることさえできないほど 突然の主の死に打ちのめされた青年には 正しいこと、事実、それを受け止めるのは早過ぎた。]
(=23) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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/* ずりえるにすべては託されている
(-136) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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[――その時、消えたのは白鞘巻であったか。 己が身を抱いて、それを預けた者のことを思う。
月瀬が言葉は聞こえていた。 孕んだのだ、と示す言葉。 そして己を買うなどと、 出来ぬであろうことを知っていて言う主、
――そう出来ぬ、現実が 近い]
夜光……?
[呟くそれは、一度主を振り返る、 仰ぎ見やれば駆け出した]
(@61) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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……なんだろ。嫌な予感がする……
[ずいぶん遅い夜光を探しに行こうと立ち上がり――突然、息ぐるしさを覚えて]
……っ……!何で、今、っ。
[薬を取り出して飲み込み。冷や汗をかきながらふらりふらりと表座敷を出る]
(372) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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いっ…て。
[また頬に痛みがあるか 次は唄を囀る小鳥の小さな手]
……―――カルヴィン。
[喚ぶのは...が勝手につけた名 西洋の中に一人和名ではと 三日三晩、足らぬ頭を動かしてつけた名 “ロビン・セシル・カルヴィン” 喚び合って戯れた日が 念い出されるほどの遠くに感じる]
泣き虫。 でも、いいな。 そんなきれいに、泣けるの、羨ましい。
[...は未だ泣けず、在る]
(373) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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[幾人も、花を囲うなら 気に入りが変われば切り捨てられる 習ったこの世の有様は、恐ろしいもの。 なれど]
うたを ……詠いましょう、主さまのために
[頬に触れる手に僅か震えて 冷たい冬色は嬉しそうに細まる]
奏でる曲はお任せします 穏やかな春でも 熱さ溢れる夏でも 実り多き秋も 身引き裂く寒い冬でも [そっと瞳を閉じる。遠くで鳴る鈴の音も 流れる血の鮮やかさも、今は意識の外に追いやって]
(+102) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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懐刀 朧は、血塗れた花主が己の花を屠ったことは、直ぐに屋敷中に知れ渡るだろう。
2010/08/08(Sun) 03時頃
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[友が、主が、それに気づいて辿り付く頃には、
もうそこには、獣の姿は、無い。]
(374) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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/* これで華月が処刑されていなければ
私は――…泣く!!
(-137) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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[無理をして進もうとするもすぐにどさりと廊下へ崩れ落ちる。]
……う……
[それでも前へ進もうともがいて。発作が収まってから探せば良いものを、無理をしたおかげで収まったときには既に動けず。目の前は真っ白になった**]
(375) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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[血塗られた花主が己の花を屠ったことが広まる頃、 その花主の姿に似せた男は、僅かに血の香を匂わせて、そっと南端の自室へと戻る。
扉を閉め、一人であることを確認して、満足そうに己の腹を撫でた。 雛鳥が巣へと戻る前に、湯を浴び痕跡は全て隠した。
いまだ、見つかるわけには行かぬ故。 果たせていない約束がある。]
(376) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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……善くない。 ロビンは泣き虫は嫌いだったもの。
[カルヴィンと、彼が口にすれば。 ぐしっと、袖で涙を拭いて]
その名前……久し振りに、聞いた。 君と、ロビンと。二人だけの名前……。
[思い出すのは、学び舎での戯れの日々。 それを遠くに感じるほどに、 自分たちは変わりすぎてしまって。
また一つ。鳥は雨を降らせた]
(377) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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お前の歌は、心地よい。 啼く声と、同じだからかも知れぬ。
[手折った朝のこと。 今は遠く感じられて。 けれども、腕の中にあるのは確かな]
ここでは、少々無粋か。 月の見える場所でと思うたが。
[窓が開けられるのなら部屋にでも、 あちらの騒ぎは僧の耳には僅かに届くだけ。
未練は今ここに。 現世になどないのだから]
(+103) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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…なぁ。 そーゆーの、心配してるって謂うんだぞ?
[僅か 明の言動は心を軽くさせた だからこそか まだ己の前では喚ばれぬ名に 少し、念う]
…………明?
[揺らいだ椿 どうしたかと念えば 駆け出していく]
明っ、明っ!
[声を張って離れる背に喚びかけたなら ズキリと腹に響いたか]
(378) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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[同じとき、同じ場所 セシルの傍に気配が揺らぐ]
置いていっても 置いていっても 必ずまた、傍に来ると 確信無しに置いてはいかないよ。
大丈夫、今度はずっと傍に居るから。
[聴こえずとも良い。 二人の友が話すさまを、腹の内にある種が記憶していく。 いつかまた逢う日のために]
(-138) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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――思いの為らぬ秋の歌を。
[そう耳元で告げて、触れる指は優しく。 あの朝とは違う、慈しむ様な口付け。
ないていないと言う鈴の音。 目は向けず、ただ思うだけ。
やはり頑固だと]
(+104) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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泣き虫は、嫌い どうやって止めて良いか、わからないよ。
[屋敷についてからは、呼ばなかった名。 学園での日々は、今思えば 充分に幸せな毎日だったのだ]
でもキミは嫌いじゃないんだよ カルヴィン
(-139) 2010/08/08(Sun) 03時頃
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