43 朱隠し
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[ ウトの反応で、昨夜篝火の前で見かけた男の乱入に気付く。 漏れ聞いてしまった告白が脳裏に蘇って、痴情のもつれだろうか、とぼんやり思った。]
(19) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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[そして再び、狐の面の男に視線を移し]
昨夜私は、アヤカシと話をした。 いま言った藤之助という男がそうだ……!
[クッと顔を顰め、鏡を見る。 そこには変わらず、アヤカシの──藤之助の姿が映っているが、おそらくは、他者にはやはりただの小汚い鏡なのだろう]
(20) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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そなたの兄?
[ゆるり首を傾げて]
知らぬな。
[真剣な眼差しを正面から見据え、左右に首を振る]
それに神隠しにあったとは限るまい。 そなたを置いて、村を出たのやもしれぬ。そうは思わぬか?
(21) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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[ 男の問いに首を傾げる。]
……何故、そのような事をお聞きなさるのです? 兄は、突然消えてしまったのです。 その時の心など、私、が、知る術もありません。
[ 望んでいなかった、と答えたかった。 けれど、本意など分からない。 アヤカシに魅入られ、弟を忘れ――いなくなった可能性も、否定できない。]
(22) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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>>19春松アナタいちいちおかしいwwwwwwwwwwwwwwwww
すてきだ。
(-7) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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ウトは、朧をちらりと見た後、春松と話をするのを、脇でみやる。其の折にも、りん――と鈴は音を響かせて。
2011/02/14(Mon) 12時頃
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やばい会話が色々かみ合ってないwww
(-8) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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そう、ですか……。
[ 知らぬとの答え>>21に、肩を落とす。続く言葉は、否定するように目を閉じて首を横に振る。]
兄は、 兄は、そのような人では、ありませぬ……!
(23) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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[翳される鏡を一瞥するも、アヤカシの目には小汚い其れにしか見えず。 ふん、と鼻を一つ鳴らして]
ほう。アヤカシを見たと申すか。 ……で、その藤之助とやらをなんとする?
法師にでも頼んで、払う心算か?
(24) 2011/02/14(Mon) 12時頃
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人の心とは移ろうものじゃ。 そなたの兄はこの村に居る事が苦で有ったのやもしれぬ。
……それにもし神隠しに遭っていたとして、 連れ帰る事なぞそなたには叶わぬだろう。
人の子よ。 そなたは、何を望む……?
[肩を落とす少年へ掛けるは、問い。 まるで禅問答のような言葉に、少年はなんと応えるか。 アヤカシは面の下、その心の裡まで射抜く様に見詰める]
(25) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[>>22首を傾げる春松に、そうか……と頷き]
いや……昨日、藤之助が……アヤカシが、私にこう言ったのだ。
「アヤカシは、嫌がる人間を無理矢理連れ帰るのを好むから」……と! すべてのアヤカシがそうであるとは限らぬとも言っていたが、あやつの口振りからして……!
[つとめて冷静に話そうとするが、表情は険しいものになってゆく]
(26) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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― 石段 ―
[藍染まる空見下ろす石段で、 再び会った一平太>>8に微笑みかける]
では、今度は一平太が俺を探してくれ。 また明日、祭で会おう。
[すれ違う際に囁いて。 横をするりと抜ければ、喧騒の中へと身を滑らせた]
(27) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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アヤカシと……?!
[ 目を見開いた。 昨夜一緒にいたあの男性が、アヤカシだというのだろうか。]
まさか、兄を……?!
[ 疑惑が胸に広がっていく。]
(28) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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>>24 なんとすると……。 そ、それは……。
[言葉に詰まる。 激昂のままに飛び出したは良いが、自分は一体、藤之助を見つけ出してどうしたいというのだろう。
……祓う? いや、少なくともそんな事は望んではいない。 何故それを望まないのかは、己でもよく分からないが]
(29) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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ちがい、ます。
[ ウトの言葉をはっきりと否定する。]
嫌になったのなら、せめて僕には告げる筈。 そんなことをしない、にいさんではない。 それは僕が一番良く知ってる!
[ 顔を上げ、睨み付ける。 人の子、という言の葉に、眼前の相手がアヤカシであると確信して。]
僕の望みは、にいさんとまた暮らす事だけです。 アヤカシがこちらとあちらを行き来できて、 人がこちらからあちらに渡れるならば。 きっとあちらからこちらに帰ってくる事もできましょう。 僕は、諦めません。
(30) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[言葉に詰まる男へと、狐の面は一瞥後。 ふん、ともう一つ鼻を鳴らす]
なんじゃ、そなた。 己が為したい事も判らぬのか。
[つまらぬ、と。 面の下呟く声は、低く]
(31) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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藤之助は、社の屋根の上で日向ぼっこ。――騒がしい声は聞こえている。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[肩を落とした少年が、しっかりと此方を睨み据えるのには、 いたく気に入ったようで。 面の下、にぃと蛇のように細まる赤い瞳]
ならば。 そなたは願いつづけるが良い。兄が戻る事を。
山の神は猫のように気まぐれよ。 そなたの強い望みを気に入れば、気まぐれにその願いをかなえるやもしれぬ。
[くつくつと。 笑う声が風に溶ける。
りん、と。一つ鈴の音を鳴らして、アヤカシの姿もまた、風へと溶ける]
(32) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[>>28春松に緩く首を振り]
いや、真のところは分からぬが。 しかし、藤之助がアヤカシであることだけは間違いない。
何にせよ、私はもう一度、藤之助と会わねばならぬ! 会って、直に問い質す!
(33) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[華月斎が、ウトと藤之助を似ていると思うのは 藤之助がウトを見てアヤカシとして育ったからか
生来人間らしくない気質だったからか]
俺はなに一つ嘘は吐いていないのにな?
都合良く考え過ぎるのも人間故か。
[大きく伸びをしてごろり]
(*0) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[神の社の屋根の上。 藤の香りに誘われるように、男の姿はいつの間にかその横に]
……探していた相手、惹かれた相手がアヤカシだと、 あの男は気付いたらしいな?
[声音は驚くわけでもなく、慰めるわけでも、非難するわけでもなく。 ただ事実を淡々と述べる]
(34) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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……山の神、いえ、アヤカシよ。 あなたは人を何だと思っているのです。 飽きたら捨てる、玩具のようなものだと?
……あなたなんかの為に、握り飯を作った僕がばかみたいだ。
[ 腹が鳴った。 踵を返す。]
何か――何か、方法はある筈。 そう、あなたを、「祓う」のも、悪くはないかもしれませんね。
[ 今度は怒りに声を震わせながら、春松は石段を下りて行った。ウトの姿が消えるのは見ていない。
――鈴の音が、やけに耳に残る。**]
(35) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[ごろりと寝転んだ隣にいつの間にやらもう一人のアヤカシ]
どうやって知ったやら、しかしあの男は最初アヤカシに浚われてしまいたいと泣いていた。
なのにこの怒り振りはなんなのだ? 望み通りアヤカシに会えた事を喜ぶのが先ではないか?
[ひねくれたアヤカシは、嫌がられば嫌がられるほど構いたくなり 探されれば探されるほど逃げる天の邪鬼。 もっと疎んでくれるなら、里へ攫ってしまいたい]
(36) 2011/02/14(Mon) 12時半頃
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[>>31低い声にたじろぐ。 心が、ひどく揺れているのが、自分でも分かる。
騙した藤之助が悪いのか。 騙された自分が悪いのか。
───そも、よくよく思い返してみれば、藤之助は、嘘はひとつも言ってはいない。 己が勝手に勘違いしただけだ]
私は……どうすれば……!
[俯き、手で顔を覆う。 耳に鈴の音が響き、顔を上げれば、そこには狐面の男の姿はなく]
……!
(37) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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あの男、俺に触れもせずにアヤカシだと確信する理由は……
あの鏡か。
何故あんな物を信じるのだろう。
[朧の手にしていたそれを、語り合った自分より信用しているらしい事実にチリリとした不快感を感じる]
(38) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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藤之助は、しばらくは、屋根から降りるつもりは無いだろう**
2011/02/14(Mon) 13時頃
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[ひらりひらりと、橙色と紫の二羽の蝶が舞っている]
さあ、それは本人に直接聞いてみたらどうだ。
[寝転ぶ傍>>36に腰を下ろす。 2人の性格は、まるで逆。 それでも、だからこそか、藤乃助のことは不思議と嫌いにはなれなかった。 相手はどう思っていたのか解らないが]
(39) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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そうか、あやつもアヤカシか。
[手の中の鏡を覗き込む。 そこには、まだ藤之助が映っているが]
……鏡よ、もし聞き届けられるなら。 今宵はあの男を……狐面の、男を。
(40) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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―朝:自宅―
……んー。外出たないなあ。
[冬の朝は寒い。薄い布団は外よりも温かくて、ついごろごろとしながら、昨日の事を思い出す。一平太の問いに答えた明之進はどことなくぎこちなく感じられ。まるで、心の内を言い当てられたから取り繕ったように思えた>>1:166
そして一平太も。強く嫌がるわけでもない穏やかな口調は、連れ去られるのを受け入れているような……抵抗する気は一切なさそうに思えて>>3]
危ういなあ。………俺も含めて。
[ごろんと寝返りをうつ。奉納の為の梅の枝と、作り損じの三本足の猫が視界に入った。失敗作だからと溶かし直すのは、何となく明之進まで失敗作だと言っているような気がして出来なかったのだ。
かと言って、食べる気にもなれなかった。自分達を猫のようだと言ったらしい、アヤカシ…]
(41) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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あ〜〜〜〜〜〜〜〜…あかん! うだうだしとったら、あっちゅう間に一日終わってまうわあ。
[唐突に、布団を蹴った。がばっと起き上がり]
腹減ったらろくな考えになれへん。まず朝飯!んで仕事せな!
[寒さより空腹が勝った。朝食をしっかり摂ると、この際、山の神への用事はさっさと済ませようと、梅の枝の作成に取り掛かった。もう少しで完成だったそれは、一度気合を入れれば、然程時間もかからずに出来上がるだろう*]
(42) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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……。
[そう呟いたあとで、思い直す。 何を馬鹿なことを……と]
あの老婆自体がアヤカシだったなら、どうするというのだ。
[幾分、冷静さを取り戻した。 となれば、尚更、藤之助を探し出す必要があった]
やはり、直に……。
[直に触れ、確かめるのが一番か。 鏡を持たぬ手を、じっと見つめた]
(43) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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――… 鏡? そんなもので、俺たちのことが解るのか?
[>>38 言われ、視線の先にある鏡に気付く。 下りる様子の無い藤乃助は、拗ねているようにも見えて、 まるでこどものようだと笑う]
(44) 2011/02/14(Mon) 13時頃
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― 自宅 ―
[自室の文机の前に座り、ぼんやりと思いに耽る。]
猫のような生…か。
[全く望まない訳ではない。世間の目を気にせず、山の神達と同じ世界で自由気ままに生きる事は案外楽しいやもしれぬ。]
猫のように四つ足で居れば、杖も要らぬしなあ。 [自嘲気味にくすりと笑う。 だが、本気で考えるには至らない。自分に僅かに残ったもの全てを捨てて「あちら」へ行く気にはなれないと思い直し。]
(45) 2011/02/14(Mon) 13時半頃
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