287 ―シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア2―
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[ 痛い、と呻く声に、>>181 男ははじめて唇に笑いを乗せられたようにも思えた。 それよりも前に笑いの表情は作っていたけれど。 ]
(195) 2018/11/06(Tue) 22時半頃
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……、痛かった?
[「わたしの坊や」であっても、 可愛げは一ミリたりとも持った覚えはない男は、 胸を焼く不快感につまらなさを抱きながら 乱れた女の表情に小さな愉悦を覚え その両の目を、じいっと見つめ返した。>>181
――ああ、ちゃんと見てる。 こういう時だけ、ちゃんとこっちを見てる! それが男にはたまらなく――]
[笑い声が零れた。]
(196) 2018/11/06(Tue) 22時半頃
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さあ? 指輪なのかな、それ。 俺は知らないよ。 そうしたくってしただけだからさ。
でもそうだね、
恨めば、いいんじゃない?
[心底愉快そうに不愉快そうに、男は笑って 舌で転がる甘い味を飲み込む。
女のこわばった笑顔が珍しくて ああ、ここにカメラがあれば、 永劫これを証拠写真としてもっておけるのだろうかと 戯れたことを思った。
過去にひきずられた彼女の、夢見心地な彼女の、 少しだけ余裕のない顔。]
(197) 2018/11/06(Tue) 22時半頃
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キリシマに薬を貰ったら? 少しは速く治るよ それで治る頃にまたつけてあげる そしたら―― ……いつかその薬指、捥げてなくなっちゃうぜ [たのしいでしょ、そういうの、って 男はわざとらしく笑った。
自分の事をまるで反抗期の息子みたいだとも思ったけれど 母親の前なのだから、仕方ない事。]
(198) 2018/11/06(Tue) 22時半頃
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[血の匂いをふわりと纏いながら 男はゆうらりと、歩き出す。] またね、ロイエ。 良い夜を。 あいしてる。
[ここでの、あい、とは
「ママ、あいしてる」の文脈なのか 「ハニー、あいしてる」の文脈なのか そんなものは、わからないのだけれど
可愛げのない「坊や」は、ひとまず満足したように ひらりと手を振り、その場を去ろうとするだろう。*]
(199) 2018/11/06(Tue) 22時半頃
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/* 炬燵にはいるキリシマかロイエがみたい。 ジェレミもかわいいとおもう。 クシュンは、かんぜんに炬燵にねこ。
(-27) 2018/11/06(Tue) 22時半頃
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/* ジェレミーのギャップににこにこしてしまった すてき
(-29) 2018/11/06(Tue) 23時頃
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/* ロイエのそういうところとてもすき>>212
(-31) 2018/11/06(Tue) 23時頃
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[落とされたらどうするの? ……死んじゃうかい? そっちの方が「しあわせ」かもね。 と、その時、聞きたがりの知りたがりは 聞くことはなかったが 内心で、そんな事を思いながら鼻を鳴らした。>>210]
(214) 2018/11/06(Tue) 23時頃
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[言わなかったのは―ー満足していたからだろう。 それと同時に、少しだけ、嘆いてもいたからだろう。 愉快で不愉快な感情を共有することもなく>>208 甘い鉄の味に腹を満たすこともできず 消えない傷跡として残ってもいいと思わせることも また、できないので>>209]
(216) 2018/11/06(Tue) 23時頃
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――…………、…… 絶対に落とす [何故わざわざそれを踏もうとしたのか>>211 男にはついぞ理解できなかったが
苦虫を噛み潰すように喉奥で唸ると 男は、それだけをかすかに聞こえるように零し、 廊下の中、 闇の中へと歩き去っていった。]
(218) 2018/11/06(Tue) 23時頃
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( あの ばばあ …… )
[ 内心で思うだけだったが、偽らざる本心であった。 たった今地雷を踏まれ、敗北を悟った男の。
かといって、100年関わるのをやめていないのだから この男の頭はやはり 空に等しいのだ*]
(219) 2018/11/06(Tue) 23時頃
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/* そういえば、日替わりでも日付はかわんない…んだよね? わかんない
(-35) 2018/11/06(Tue) 23時半頃
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/* ベッキーの話を読みに書庫に戻るのは・・・ 難しいだろうしなあ・・・ どうしよ。おこたか。おこたしかないのか。 いや、ロイエの動きみてからうごこ…。
(-36) 2018/11/06(Tue) 23時半頃
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/* >>225 たぶん”愛憎”です
(-38) 2018/11/06(Tue) 23時半頃
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―― ホール ――
[言葉にするなら、多分、なんだこれ、が正しい。
白いんだか黒いんだかわからないロイエさんの 血の匂いが少しは薄れた頃合に、 男はふらりとホールに顔を出す。
そこにジェレミがまだいたのか、は わからないのだけれど>>215 ホールに鎮座する見たこともない物体に]
えっ なにこれ
[思わず、そんな声が漏れ ちょっと引き気味にそれを見た。>>193
東洋のO・KO・TAのことなど、知らぬ男であった*]
(232) 2018/11/07(Wed) 00時頃
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[おわかりいただけただろうか――
“AS YOU LIKE IT”
真新しい鮮血で綴られた文字――
ひと2人分は隠れるカートンが ホールに暗い影を落としている――
そうして、その傍にある 謎のテーブルめいた物体――
吸血鬼巣食う城の 新たなホールの主 ・・・とでも、いうのだろうか――?]
(236) 2018/11/07(Wed) 00時半頃
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い、……
やあ、ジェレミ
[よい夜だね、と言うのを男は忘れた。>>233 食堂での苦い思い出は覚えているが、 それはそれ、これはこれだろう。
聞きたがりの知りたがりでも、 ホールに設置された巨大な おこた には ちょっと引いていたので なにこれ、とジェレミを見る眼差しは しきりに訴えている。 けれど怪奇現象の主(?)は十分に説明することもなく ものいわぬ「彼女」とただただ、 未知の領域の外、怪奇の外に佇んでいた。]
(237) 2018/11/07(Wed) 00時半頃
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( やばい、キリシマ呼んで来なきゃ )
[男はキリシマを便利屋か何かと勘違いしている。]
え? これ、ダイニングテーブルなの? ダイニングテーブルにしては低くない? てかジェレミが買ったの?
なんか……こう……
[だってこれ、椅子を入れる余地あるの、と思いながら 男はおそるおそる、おこたに近づいていく。]
(238) 2018/11/07(Wed) 00時半頃
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足―― いれて――いいの、 この……えっ何これ… ? ???
[ハテナしか浮かべていなかった男は すうっとこたつに吸引された。 座ること、10秒。 身動きすることなく男はテーブルの表面を見つめ――]
なにこれ! あったかい!!
[本日何度目かの「なにこれ」を発し、 もう10秒後には先ほどまでの苛々はどこへやら そのぬくもりに、へんにゃりと笑っていた*]
(239) 2018/11/07(Wed) 00時半頃
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