249 Digital Devil Survivor
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― 爆発の後:ビジネスホテル前 ―>>281,>>287 [ 彼女が見やっていた>>281方を眺め、何気なく同意する。あれは確かに、]
「 上社の方、だねえ。」
[ ちなみに、魅惑の表情こそ向けた>>287けれど。 それで彼女が単純に魅了されるとは思っていない。 改めての自己紹介のようなものだ。 ついでに言えば、これであっさり篭絡されてしまうようなら彼女への印象も変わってしまうというものだろう。]
「 もしかして、あのアクマと知り合いなの? 」 「 何か名前、呼んでたみたいだけど― 」
[ あれが現界する場面に居合わせたのだ。彼女が何を知っているのか、興味が無いといえば嘘になる。誘いを投げてみた。]
「 昨日もあのアクマ、見かけたのよねえ。」 「 知ってること、話してあげよっか? 」
[ それこそ、『対価は何?』と彼女は再び言うだろうか。 そう問われても私から答えを出す気はない。彼女の方から何を差し出せるのか、それをむしろ知りたかったのだから。*]
(294) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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ゆりは、 蝙蝠の翼をはたりとはためかせ、魅了の魔力を停止した。
2016/06/21(Tue) 23時頃
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― 爆発後:ビジネスホテル前 ―>>290
「 …… ? ? 」
[ サマナーの女性が投げてきた問いかけ>>290に、私は首を捻った。実を言えば、そう質問された理由をちゃんと理解していなかったのだ。 私とまゆちゃんが知り合いというか友人同士なことくらい、他人からでも見ればすぐに――]
「 ……あっ、」
[ そうだった。分かるはずもなかった。 今は「夜魔リリム」の姿を取っているのだから。]
「 …… え、ええと、」
[ だからこういう時は、「リリム」だったら、どう答えるだろう?]
「 えー、私、他の質問の方がいいかなー? 」
[ 何か誤魔化そうとしているのは筒抜けになってしまうだろう。]
(297) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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ゆりは、多少わたわたとしつつ、待雪の服の袖をきゅっと掴んだ。>>297
2016/06/21(Tue) 23時頃
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[ 記憶に思い馳せる様子の女性の声>>311。 それが紡いだ言葉に嘘は無いようだった。小さく頷く。]
「 じゃあ、まずは貴女の名前から? サマナーさん。」 「 でも、此処じゃあまり落ち着かないかな。」
[ 悪魔が出なくとも、単純に。 夏至の昼間、ずっと道端に留まっているのも良くはないだろう。1ブロック離れた辺りに、通りに面したテラス席を備えた喫茶店があることを思い出す。]
「 少し移動してから、話しましょ。 」 「 適当に座れる所の方が。」
[ 二人を促す一方で、聞き手に回っていた>>308まゆちゃんが口を開く。そう尋ねてくれるかな>>310、とは期待していたから。私は用意の答えを返した。]
「 んー。と? どうして、そう思うのー?」
[ 彼女にはそれだけ言って、先に立ち移動する。すぐに目当ての喫茶店は見えてくるはずだ。]
(324) 2016/06/21(Tue) 23時半頃
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― day#3 喫茶店・テラス席 ―>>311,>>310,>>324
[ 屋外に置かれたままの簡素な木の丸テーブルと椅子。いつも良く手入れされているそれらは今も、汚れても濡れてもいない様子だった。遠慮なく、“テーブルの”一つに腰掛ける。実は一度、そうしてみたいと思ってたのだ。]
「 ヨーランさん、だったっけ。」 「 まず最初に。あのアクマが出てくる少し前に…」
[ 小柄な女性の死体を見つけたこと、から手短に話し出す。 机に座ってる事に、まゆちゃんから怒られたかもしれない。であればちゃんと椅子に座り直したことだろう。]
「 …そうしてるうちに、どこかに消えてったわ。」 「 一緒に居たひととは、はぐれちゃった。大丈夫かな。」
「 それで今日になってみたら、今度はこっちにあの鬼が出て来てた、ってわけ。大体これで、私の話はおしまい。」
[ 一応、そこまでは話しきれるだろうか。そして、]
「 二人はどうして、あのホテルに? 」 「 ゆうべから一緒に、……寝てたの? 」
(334) 2016/06/22(Wed) 00時頃
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ゆりは、待雪と揺籃とを、交互にじっと見つめた。*
2016/06/22(Wed) 00時頃
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/* さすがにこれは、三人落ちじゃないと変になっちゃうね。
先生は護衛したくもあったけど(ていうかまゆちゃんは守ってても死にかねない!)これだけ死亡RP回して翌日っていうのはむしろ困らせそう。 アンデッド化して動き出すかー? とか、明後日の方向すぎるし。
(-132) 2016/06/22(Wed) 00時頃
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ゆりは、揺籃の返答>>338に、ほっとしたように胸をなで下ろす仕草をした。
2016/06/22(Wed) 00時頃
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― day#3 喫茶店:テラス席で ―>>341,>>336>>338
[ 呼び方を尋ねる揺籃に>>338、 まだ私からは答えなかった。 ある意味でそれは、待雪ちゃんが決めること、とも言えた。私がまゆにもう一度指摘されれば、肯定することを決めていたから。 そうなれば、揺籃は私の“人としての”名前を知るだろう。]
[ そうして、私の知る二本角の鬼の経緯を話し終えて、お返しに投げた問い。揺籃の率直な回答は納得のいくものだった。]
「 ……そっか。じゃあ、やっぱり、あの夢。」 「 あなた一人で寝てて、見たのかな。」 「 私、その中に、入れなかった。初めてだったよ? あんなの。」
[ 尖った尻尾の先端でまゆちゃんの方を指しながら、そんな風に聞いてみる。厳密には、私が飛ばした“夢魔”だけど――私の一部なのだ、説明は端折っても許してもらえるだろう。*]
(344) 2016/06/22(Wed) 00時半頃
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ゆりは、ちいさな悪魔のちいさな気配を感じて、軽く腰を浮かせた。>>341
2016/06/22(Wed) 00時半頃
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>>341>>342 [ 小さな身体でただひとり、走ってきた座敷わらしの姿。 すぐ聞こえてくるはずの先生の車の音は、悪魔の聴覚でさえも聞き取れないままだ。 目の前、揺籃さんも悪魔の出現に気づいてか道路を見る>>342。 まゆちゃんはどうだったろう。]
え、揺籃さん……も?
[ 知ってるの、と口中に呟いて、通りへ出た。 そうして、薄れゆくしきの姿を目の当たりにしてしまうのだ。]
っ、しき……、先生は……?
[ 思わず口元を手で覆う。その動作で隠そうとしたのは自分の正体ではなくて、嗚咽の声だった。*]
(345) 2016/06/22(Wed) 00時半頃
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