人狼議事


194 花籠遊里

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【人】 座敷守 亀吉

[目元を覆う布地の感触。眸は開いたままであるというのにいつまでも明らむことのない腕の中で、潜むように息を吐く。

首筋にあたるはちくりとした無精髭の感覚>>185
似ても似つかぬ感覚を与えつつ、黒蝶を思い出させるような触れ合いに鉄錆の唇を引き結び声を噛み砕く。]

──ど、こが。

[直に触れる指先は、昨晩身体を掠めた硬い革手袋とは異なった温かみのある掌。>>186
だというのにそれを黒蝶の翅だと喩える唇に咽を震わせた。

それがその蝶の目的であることに気付かず、まだ殆ど芯のない柔らかな胸先を弾かれれば指先を走る感覚に、息を詰まらせる。

追い打ちをかけるように指先を蠢かし、執拗に与えられる毒には熱を孕んだ息が一つ漏れて。]

──……っ!

[吐息の狭間にまろびでた声に、それが色のあるものだと自覚すれば頬に血が溜まり赤く色付いていく。]

(191) 2014/09/19(Fri) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

ち、ッが…ぅ

[しな垂れるように身を寄せていた胸元を押し退けるように力を添える。

視界が閉ざされたことにより、鼓動鳴らすその音が香る匂いが全て昨晩の記憶を揺らしては、朧気なものへと塗り潰していく、そんな錯覚を視界に覚えれば]

ぃ、や…っ、だ…

[言葉とは裏腹に布擦れの音と共に腰に響く毒牙に打ち震える身体は弱々しく、塗り潰される視界により深く黒を刻みつけた。]

(192) 2014/09/19(Fri) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

[どれ程自分を偽ろうと真似事したところで脳裏にこびり付いた月の気配は失せることはない。

虚飾は劔にて散り払われ、呆気なく地に伏していく。
思い描けと名を囀れと望む癖に暴く指は唇は声は似てもにつかない他人のもの。>>198

他人にその影を重ねる虚しさ。
名を呼び請うたところで姿を見られぬ現実。

叩きつけられた言葉はゆっくりと左胸に暗雲を移し、澱ませた。

心は氷水をかぶったように冷ややかなものだというのに。与えられる甘いまやかしに呼吸は熱を帯び始める。>>199

廊の時と同じくして、捉えられた腕と背に走る痛みに咽喉を突っ返させれば、加わる手の圧。そこに優しさなど感じず、己の身に起きるであろう遠くない未来に。]

──…た、…け

ピィン、と。
いつか聞いた雅楽の音と共に張り詰められた琴線が、ぷつりと。
途切れた音を揺すられるまま、聞いた*]

(206) 2014/09/19(Fri) 02時頃

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