17 吸血鬼の城
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[開いた扉――その気配に立ち上がる。 深く頭をたれるものの、己と主以外無人のこの場。
小さく走る震えは、畏怖と崇拝。 そしてなんらかの熱を持った期待であった。 それは我が身に刷り込まれ、否が応にも従属たる身を知らしめる。
首に架せられた銀の環と同じように――]
――…お耳汚しを失礼いたしました、旦那様。
(309) 2010/06/20(Sun) 19時頃
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[見据える血色の鮮やかなこと。 青はその色に恥じるように、重たげに伏せられた。 名を呼びなおされたことに、かすかな憂いを残して]
――……左様でございますね、 彼はなんらかの目的があるようですが、私には関わりのないこと。 無論、ご命令とあらばあの者の口から……
[血色が針の火の如く狭まれば、 それとは逆に青は瞬き見開いて、ゆるゆると首を振る]
それが人たる身の理でございますがゆえ、 夕べの薔薇も、既にこのように花びらを落として……。
――…旦那様は、刻のもたらす変容を惜しまれるのですか?
[己が胸の白い花びらにそっと指先を這わせた]
(314) 2010/06/20(Sun) 19時半頃
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/* やっと旦那様と絡めた。 あと若者3人集あたりも覗きにいきたいなあ。
>>307 ちゃんと椅子に座らせるといいと思うのですが、いかがでしょう。サイラスさん。えろいです。
>>311 とげのない薔薇の花言葉は「プラトニックな愛」と。
(-69) 2010/06/20(Sun) 19時半頃
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好ましい……
[呟きは小さく、聖なるものを失い、 妬心に優越を抱くような己の変容は、それはきっと醜いものだと――内罰の念は常に己が裡にある
主が銀砂の髪が流れれば、その乱れる袂の下、 透き通るような象牙色はちらと視界を過ぎり、青は焦点を揺らがせた]
美しいままに、時を。 それがお嬢様と旦那様が、「兄妹」となられた 理由……
[爪先が白い生地越しにふれる。淡雪ではないそれは、氷のよう、冷たくけれど美しい。吐息は一つ零れて]
――……あ、 恐れは……、 恐れは……限られた命への、執着
……私は 醜き生を 恐れます。
[答えたそれは今の自分自身に等しかった。 触れた指先よりひえてゆくような感覚が背を這い、青は滲むように揺らいだ]
(316) 2010/06/20(Sun) 20時頃
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――……天使、などとそのような、
[咲き誇る白薔薇へ己が手を挟んで主の指が添えられて、 灰となり儚く崩れ落ちる薔薇は、己の脈打つ鼓動の真上。
脈動はわずかばかり早くなる―― 何を持って完成となすのか、気にはなった]
私の望むことなど…… ――私が、旦那様の意に沿わぬことが、ありましょうか。
[首輪がひかれれば、わずか前のめりになり。 主の髪を我が身が掠める――早鐘となった鼓動は、離れ行く主に安堵と失望を示す。 ――望むこと、それは薄もやのように掴めない]
(321) 2010/06/20(Sun) 21時頃
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/* 自分の遅レスがせつない。 いつの間にか時が過ぎてるふしぎ。
(-72) 2010/06/20(Sun) 21時頃
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[薔薇の消えた胸元を、乱れる心を押さえるように、 片手を胸に添えたまま、背を向けた主に深く礼を示す――]
……はい、 お嬢様は随分と渇きに耐えておられたご様子。
後片付け―― では、今宵の“食事”は、お客様の中から……
[片付ける必要があるものが発生する、ということ。 宴は始まったのだから、それはわかりきっていたことであったのに。 己は何を言っているのだろう、言葉は押し込められる]
――いえ、かしこまりました。
[ふわり、薄闇に消え行く主の残り香が香った]
(336) 2010/06/20(Sun) 21時半頃
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奏者 セシルは、しばらくはその場に俯き、たたずんでいる**
2010/06/20(Sun) 21時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/20(Sun) 21時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/20(Sun) 22時半頃
奏者 セシルは、御堂を出れば、客室方面へ
2010/06/20(Sun) 22時半頃
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[御堂でしばし己が身を抱きしめるようにして、佇んでいた。 呼吸を沈めて、常と変わらぬように客室方面へと向かう。
>>346主がかけようとした言葉など知るよしもなく、 けれど足を運んだ先はどうしたことか、かつての部屋に近く]
――おや、これは小さなお客様。 なにか不自由なことは、ございませんか?
[>>358 影に先導される姿を認めれば、会釈して言葉をかける。 この子は彼の連れであったな、とふと思いながら]
(376) 2010/06/20(Sun) 22時半頃
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おや、……私が恐ろしいものにでも、見えましたか?
[どこかしら頑なにも見える態度を示されれば、 少しばかり苦笑して飴色の髪は揺れる]
いえ、小さなお客様。 あまり食がすすまれていなかったので。
あなたくらいの年頃でしたら、きちんと食べねばお腹がすいてはしまいますよ。何かお持ちしましょうか?
[語る言葉の内容は、他愛もないそんなもの。 ――誰かの語る言葉に似ていただろうか、青はそっと和らげられた]
(396) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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