276 ─五月、薔薇の木の下で。
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メアリーは、モリスの顔色をじぃっと伺っている。
2018/05/18(Fri) 22時半頃
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―少し前―
[ベネット>>276が来た時、言伝をしてくれるとのこと>>277を聞いて、幾許か迷い俯いた。 伝えたいことがない訳では無くとも、やはりフェルゼと面と向かうことは、まだできなくて――結局、素直にベネットの厚意に甘えた。]
「僕が変なことして、ごめんなさい」って、 それだけお願いできますか。
それと、……来てくれたのが、先輩で良かったです。
[「ありがとう」の言葉は上手く音にならず、唇だけで紡がれる。 そして直ぐに、逃げるように、その場から歩き出した*]
(289) 2018/05/18(Fri) 23時頃
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[マークは、今の自分に向けられた幾つかの羨望の視線に気付いていない。 目の前のモリスの中にもまた羨みがあることにも、気付けない。>>292]
そうですね。 自分でも気づいていない取り得が あったらいいんだけれど。
[なんて笑いつつ]
……健気なのは、誇れることなのかな。
[風が運ぶ薔薇の香りに、ふと零して、俯いた。]
(309) 2018/05/18(Fri) 23時半頃
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[「運ぶ」どころか「舞い上げる」程の旋風が程無く来れば、花の甘さ以上に冷えをも感じてしまう>>294。]
ほら、くしゃみしてるじゃないですかー。 僕はちゃんと自愛しますんで、先輩もですよ。
[今度こそ毛布を受け取ってくれたモリスに、にっと笑ってみせて、ベンチから立ち上がった。]
長居しそうな先輩に言われても…… いや、うん、絶対。約束します。 それじゃ、お休みなさい。
[大丈夫だとばかりに頷いてから、手ぶらで寮内へと**]
(310) 2018/05/18(Fri) 23時半頃
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―そして自室への帰り道―
[何か、寝言のような声が洩れ聞こえた>>245。それは聞き覚えのある声だったが――]
(ユージン先輩の部屋ってここだったっけ?)
[そっとドアを開いて覗き見れば、確かにソファにその人の姿が垣間見えた。
結局あれから顔を合わせていない悠人にも心配掛けているだろうかと、既にこちらの夜歩きを察されている>>242とは気づかぬままに思う。かといって、寝ている彼を起こすのも気が引けたし、何よりモリスに「絶対」と言ってしまった手前、寄り道はあまりできない。]
……おやすみなさい。
[その一言だけを掛けて、またそっとドアを閉め直した。 あとは真っ直ぐに、自室に引き返すだけ**]
(317) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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