64 色取月の神隠し
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[甘やかしている自覚はあるから、 明之進の残した言葉には苦笑をもらすのみで。]
またな。
[遊んだ後に友達と別れるような、そんな気軽さで別れの挨拶を告げた。]
(*22) 2011/09/18(Sun) 04時半頃
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いや、今は俺のことか……そうだな。 俺は、祭りを楽しんでいるよ。
[屋台を見てはしゃぎまくっている姿は言わずもがな。しかしそれ以上は言葉を発さず、腕を組んでしばらく空を睨み付けていた。やがて、そっと目を伏せて]
俺は昔、ある…名もない武士の持っている、龍笛だった。 ゆりさん、「敦盛」の舞は知っているかい? 笛の名手で、戦場にも笛を持っていく、繊細な少年武士の話だ。
俺の主はその話が好きだったらしく、真似して俺を戦場に持って行ってた。ま、敦盛のように美少年でもなく、歴史に名が残る程の奏者でもないが、それなりにいい腕をしていたよ。
やんちゃで勇敢な奴だった。今の俺の姿も、主のを借りてんだ。
(106) 2011/09/18(Sun) 05時頃
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…結構強いと思ってたんだがなぁ。 敵に討たれて、あっさり死んじまったよ。 十九にもなってなかった。
[また空を…遠くを見て、語る。 表情のない横顔からは感情を読み取るのは難しく。]
若くして死ぬのも珍しい時代じゃなかった。 でも…俺にとっては、たった一人の大事な主で……友だったんだ。
主の体と共に野晒しにされながら、俺の中にあったのは、主を埋葬したいという願いと…仇を討ちたいっていう強い怨念。それを願い続けて…気がつきゃ、ある月夜の晩にあやかしになって動いてた。
(107) 2011/09/18(Sun) 05時半頃
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あ、仇は討てなかったよ。 俺が動ける頃には、主を討ち取った奴らもまた、 別の勢力に滅ぼされていた。
……人間は、儚いな。
[ぽつりと呟いた。主は人間で、主を殺したのも人間。 筝のようには好きにはなれず、かといって鵺のように嫌いにもなれず。
残された龍笛は現世と隠世に存在している。**]
(108) 2011/09/18(Sun) 05時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 05時半頃
辰次は、たまこに話の続きを促した。
2011/09/18(Sun) 06時頃
辰次は、たまこに話の続きを促した。
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