17 吸血鬼の城
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/* 愛し過ぎる。 どうしたものか。
しかし此処のレートだとソフトな描写でなくてはならず ……くっ(悩
(-47) 2010/06/19(Sat) 17時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/19(Sat) 17時頃
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[広間の床に跪き、荒い息を整える。 彼の主人は、いつも「その先」を与えてはくれない。
身体の底から叫び出したくなるような痛みも。 死を感じる程の恐怖も。 そして、「白薔薇」とは異なり――主人は己の首筋に牙を立てることも無いのだ。]
……あ、あ……
[床に染みついた、年季ものの染みを指でそっとなぞった**]
(まだ……ああ、まだ……足りない。)
(264) 2010/06/19(Sat) 17時頃
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………。
[揺れる翡翠に懐かしさを感じて、僅かに唇が開きます。 けれども理性が、時の流れを容赦なく教えて口を閉じさせるのです。
ですから、代わりに黙ってこくりと頷きました。]
随分──昔のことなのですけど。 同じように、綺麗な方だったのですわ。
……ローズマリーさま。
[違いを自らに言い聞かせるように、名を呼びました。 その時はまだ、ささやかな銀の髪飾りに気付く余裕もなかったのです。]
(265) 2010/06/19(Sat) 17時頃
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花売り メアリーは、水商売 ローズマリーの口にした名前に小さく声をあげ
2010/06/19(Sat) 17時頃
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サイモン? サイモン・トレメインですの?
サイモン兄さま……!!
[ローズマリーの柔らかな仕草、穏やかな態度にほっと息が漏れます。 ようやく微笑みが零れ、優しい城主の妹君を見上げました。]
きっと、きっとわたくしの兄ですわ。 ああ、ヴェスパタイン様の仰られた通り…!
ローズマリーさま、お兄さまに会わせては頂けませんか? ああ、ご迷惑をおかけしていたなんて悪い兄さま…!
(266) 2010/06/19(Sat) 17時頃
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―広間―
[恐怖の色とは異なる従者の態度。 薄々察しては居るのだけれど、彼が望むモノを いまだ城主から与えた事は無い。 床へと崩れ落ちる従者の姿を一瞥し、踵を返す。 黒衣が揺れ薄紫に染まった銀糸がさらさらと流れた]
良い働きを期待している。 ……私を満足させられたなら、 褒美も考えてやらなくも無いぞ?
[一連の光景を見ていたものが居たとしても、今はまだ気に留める事は無い。 宴の舞台となる広間の見分を済ませ、城主はまた霧に変じ姿を消した**]
(267) 2010/06/19(Sat) 17時半頃
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随分昔――…そう。
[記憶が無い事はメアリーには伝えない。 それを言えば時の流れが止まっている事も伝えなければ 話がおかしくなってしまうから。]
その方ともまた会えると良いわね。
[親しみの籠もった呼び名とは違う、その名を受け入れるように ゆるく頷けば柔らかな髪がさらと肩に流れた。]
――…メアリーのお兄様? ああ、私の兄にも会ったのね。 やはり貴女は「宴」に招かれたお客様。
[少しだけ愉しげに紡いで]
これからサイモンに会いに行こうと思っていたの。 案内するから、貴女のお兄様を諭して呉れるかしら。 私が何を言っても、聞いては呉れないのよ。
(268) 2010/06/19(Sat) 17時半頃
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水商売 ローズマリーは、花売り メアリーを促し階段を上った先にあるサイモンの部屋へ向かう。
2010/06/19(Sat) 17時半頃
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駄目ですね―…‥
[『楽園は何処か?』との最後の語句の繋がりに対して、内なる所でそう呟く。]
ここまで言葉が繋がらないのは、益々悪化しているようですね。 多少眠れれば、良いのですけど、睡眠の薬を頂くのは少々厚かましい行為。 チーフまで借りてしまいましたし。
[チーフを結んだ手で持った懐中時計の上蓋を閉じて、目の高さにして。]
気分も良くなりましたし、眠れないにしても、横になれば多少楽ですかね。
[再び、白薔薇の飾られるエントランスに戻る。]
(269) 2010/06/19(Sat) 17時半頃
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[メアリーを連れて向かった先にあるのは 彼女が通された部屋と変わらぬ客室の一つ。 鍵も掛けられてはいない。
サイモンの妹と名乗る彼女の手前、扉をノックして 男の返事が返るのを待ち扉を開けた]
――…サイモン、お客様を連れてきたわ。 貴方、こんなに可愛いらしい妹に心配を掛けて…… 本当に、いけない人ね。
[襟に隠れ気味ではあるが首筋に小さな傷跡の残るサイモンを 窘めるように言葉を掛けてからメアリーに向き直る]
二人きりにした方が良いかしら? 積もる話もあるでしょう、……ねぇ。
[メアリーの前でサイモンの味見をしようとは思わない。 此処に留まる意味はないとサイモンに対してそっけない態度]
(270) 2010/06/19(Sat) 17時半頃
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…はい。ありがとうございます。
[ローズマリーの言葉に、小さく微笑みます。
懐かしい声、懐かしい面影。 違うと理性が幾ら告げても、懐かしい面差しの彼女と対すると、ひどく慕わしい気持ちになるようでした。
頷きを返すと、栗色の髪に飾った花が揺れます。 思えば、髪に花を飾り始めたのも──かのひとが、昔髪に挿してくれた薔薇の花が始まりではあったのです。]
(271) 2010/06/19(Sat) 17時半頃
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あ、宴…。 ええ、そうでしたわ。
ご城主さまに、お客として招くと仰って頂いて、 ──その、兄も見つかったなら一緒にと。
[愉しげな様子に、ちいさく小鳥のように首を傾ぎます。 そうして、彼女の言葉に申し訳なさそうに頷きました。]
分かりましたわ。 本当に──申し訳ございません。
[恐縮し、優しく微笑む城主の妹君のあとに従って階段を上がるのでした。]
(272) 2010/06/19(Sat) 17時半頃
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[階段を上がるうちにも、不安と期待は募ります。 高いヒールの音と、さらさらというドレスの衣擦れの音が、冷たい石のお城の中に響いていました。]
サイモン……お兄さまっ!?
[開かれた扉の先にいたのは、紛れもない兄の姿。 陰鬱に沈んだ様子の兄が、驚いたように目を見開いて両の掌を顔に当てる様子に構わず室内へと駆け込みました。]
お兄さま、どうして…お兄さま?
[怯えたような問い詰めるような兄の視線は、扉へと、 ──ローズマリーへと向かいます。
彼女が紡ぐ言葉に、申し訳なく眉が下がりました。]
(273) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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[笑みを浮かべたメアリーは素直に可愛らしいと思う。 彼女への親切心は過去からくるものか如何か 当人も知る由はないが―― 彼女が困っていればまた声を掛けてしまうだろう予感がある]
城主様に誘われたのなら宴が終わるまで 此処から帰れないかもしれないわね。 それなら、貴女と、貴女のお兄様と、 一緒に宴を楽しむと良いわ。
[無事に帰れるか如何かまでは言わずに 少しばかりの困惑の表情を浮かべ小さく息を吐く]
(274) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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― 1F通路 ―
いいお湯でした。
[古城と寂れた庭を見れば、室内の造りにも不安を覚えていたが、そんな事は無く]
ここは人の住む城なのですね。 それにしては――?
[華美とも豪奢とも安直には評しかねる部屋模様と設え、装飾を目で楽しみつつ微かに火照った温度の高い身を、霧がかった湿度の高い風に当てながら、どこか面白がる表情で過ごしていた]
(275) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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本当に…ローズマリーさま。 申し訳がありませんの。 兄も、このようなことないのですけど……。
ねえ。兄さま? ローズマリーさまに、お世話になったのでしょう?
…ね?
[何か言いたげな兄の姿に首を振り、ローズマリーへと向きなおりました。 提案に頷きかけ、返る言葉と困惑の表情に僅かに首を傾けます。]
(276) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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麓の村だったかしら。 随分と物騒な森のお城と聞いていたけれど……
[外から見ればこの古城は恐怖の対象と見られるのも道理であると納得していた]
それにしても……
[先ほどの、それにしては?と同じ声の色。微かな疑問、不審。銃器を執拗に手放させようとしていた執事>>220。その理由が臭いを厭うというのが不思議である。銃器を厭うならばまだ理解もできるが。いつしか、このような女の身で――と罵声を浴びた事もあったような]
(277) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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なかったような――?
[そこで首を傾げた。関心の低い過去は遠くへと消える。心の奥――この胸に抱えるは赤。赤。赤]
あかい、いろ。
[どう話したのか覚えていないが、部屋に置きっぱなしにすることで話をつけていた気がする。護符の類と言い張るには些か物騒なものではあるが]
(278) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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そう言えば宴と聞きました。
[飛ぶ思考。執事に主人へ宿泊のお礼を言上せねばなるまいが、不興を買っているかも知れない。客人が他にもいるとの事なので、そこでついでに混ざるとしようとそこまで考えたところで]
あは♪
[何かを見て、楽しげに*笑った*]
(279) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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ええ、本当に──… 紛れてきたのに、申し訳ないとご城主さまにも申し上げたのですけれども。
[困惑の表情をそう捉え、申し訳なさそうに眉を下げます。 懐かしい面影の懐かしい声、どこか温かみを感じさせるその声に、自然とふわり、笑みが浮かぶのでした。]
ありがとうございます。 ローズマリー…さま。
[おねえさま、と心のうちに呼びかけて口を噤みます。 その様子を、物言いたげなサイモンがじっと黙って見つめていました。]
(280) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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[申し訳なさそうなメアリーの表情に 気にするなと言うように首を振るう]
……サイモン、妹さんの言う事を聞いた方が良くてよ。
[怯えた男の眼差しにすっと目を細め唇に笑みをひいた]
何度思い出せと言われても―― 私はこの城の主の、妹なのだとしか言えないのだから。
[想いを抱きながらもその女に怯えるサイモン。 過去から逃げられずにいる男を窘めてメアリーを見遣る]
お世話……そうね、彼は一応私のお客様、だから…… ああ、気にしないで。それではまたね。
[女は兄妹の再会に水をさすような無粋な真似はしない。 サイモンは何を妹に話すだろう。 興味がないわけではないが此処に居なくとも知れる事。 ごゆっくり、と言い残して女はくるりと踵を返し部屋を辞した**]
(281) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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ローズマリーさま。
少しの間…兄と2人にして頂けたら、嬉しいですわ。 後ほどサロンへ参りますので…、ご案内させてしまってすみませんの。
[先の彼女の申し出を受けて、丁寧に礼をします。 スカートの端を摘んで膝を折りますと、ふわりと真紅のドレスが花のように広がりました。]
(282) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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[今度は棘で指を痛めない様に気を付けて、香りを楽しむ様にゆっくりと慈しむように薔薇に触れる。]
貴方の棘が私の指を刺したのは、忘れて欲しくないから? それとも自分が傷つきたくないから?
[有名な偉大なる詩人の詩の一小節をなぞらえながら呟く。]
我が家の薔薇も今頃は咲き誇っている頃か。
[滅多に来ぬ男の為に、薔薇を手入れする母の姿をふと思い、そしてすぐさまかき消す様に、懐中時計を握る。 懐中時計の金の鎖は、痛みを表すかの様にシャリンと鳴る。]
(283) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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―館内、どこかの階段―
――……さて……。
[とりあえずは、異様な妖気にしばし足を止め、腰を下ろし、周りを窺ってはいたが、 離さなかった薬鞄を背負い直し立ち上がる。]
(284) 2010/06/19(Sat) 18時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/19(Sat) 18時半頃
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―客室前・廊下― [客室前をゆっくりと通り過ぎていく。 扉の前の燭台は全てゆらめく炎を燈している。
それは招かれるべき客人が、全員城の中へ足を踏み入れた証。 文字盤に眼差しを落とす、いまだ刻は至らず。 潜む影に彼の声は柔らかに語りかける――]
お客様への晩餐は如何しましょうか。 ――トゥルナバでしたら白がよいと思うのですが、やはり今宵お出しするワインは……赤が相応しいのでしょうね。
[ふと、一部屋の前で足を止まった。 宴を前に気が昂ぶっていたのは、主らだけではなかったのか。 呼ばれずして久しい、「名」を名乗ってしまった。
……かつての神に与えられた「名」を]
(285) 2010/06/19(Sat) 18時半頃
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[――かつての霧の夜。
信仰と祈りは――善美はあえなく打ち砕かれた。 血の饗宴は畏ろしく、祈りの言葉は競り上がる悲鳴に掻き消えて、 けれどそれは美しかったのだ。
見開いた青の瞳に映りこんだのは優美なる魔性。 ――鮮烈な血色。
首筋に埋められた牙のもたらすは、 人たる身では、決して味わうことのない快楽。 タナトスに最も近い苦痛にも似たそれは――節制の生活で時折、理不尽に振り下ろされる暴力的な行為よりも、ずっと ずっと――…
そして、抗いえぬ誘惑に少年は名を捨てて、 ――されど手放しきれぬ、罪の意識が残った]
(286) 2010/06/19(Sat) 18時半頃
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[城主の妹君を見送り、兄へと向きなおります。
ローズマリーを引き止めたいかのように、安堵するかのように、 複雑な色を浮かべて彼女を見送る兄の様子に、小さく首を傾けました。]
変なお兄さま…。
[漆黒の瞳に浮かぶのは、惹かれ逃れられぬ男の情。 首筋を押さえ、苦しげに俯く兄に酷く胸騒ぎがするのでした。
ぽつり、ぽつりと兄は妹に語るのでしょう。 自分が見聞きしてきた、この城の有様を。
そして言うのです。───自分は、まだ帰れないのだと。 小さな部屋に、暫し兄妹の声が響いて*いました。*]
(287) 2010/06/19(Sat) 18時半頃
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[そして、階段を尚、上ろうとするが、何か圧力的なものを感じ、立ち止まる。]
――…この先は、このままで行くと、 飲み込まれるかもしれませんね。
[ぽつりと独り言をつぶやき。仕方なく、その階の部屋を巡る。 途中、声がして、足を止め、そのまま、声だけをやり過ごす…。 女の声、それが二人、そして、いずこかの部屋に入っていった。(それがローズマリー、メアリーでサイモンの部屋に入ったという詳細までは知らず)]
――…なにやら、思うより、騒がしいようで…。
[じっと考え込み、また足を進める。]
(288) 2010/06/19(Sat) 18時半頃
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――…そういえば、あの時、 あの子は、どうなったのでしょうね。
[共に逃げよう と、己が手を差し述べた少年は、 自分が堕ちた時に果たして何を見ていたのだろう]
[燭台を一つ一つ、確かめるように青年は歩みを進める]
(289) 2010/06/19(Sat) 18時半頃
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[足を進めると、とうとう突き当たりになってしまった。 たくさんの扉はあれど、どれも開ける気はしなかったのだが…。
その扉にだけは、とってにターコイズの石が埋め込まれている。 まるで、晴れの日の水の色のようだ。 ふと、眼について、それに手をかける。
なにやら、罠もあるまいかと、用心しながらそおっと、そして、開く時には、確かにキィ…と音が鳴ったが…そのまま、中に入り込む。]
――……ほお、これは、 何か呼び出したかったのしょうか?
[その部屋は……。]
(290) 2010/06/19(Sat) 18時半頃
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―合わせ鏡の間―
[>>290 ターコイズの取っ手の部屋の中には、大きな鏡が壁に並んで貼られている。 それは、三方の壁すべてを埋め尽くすもので、中に入れば、幾人もの自分がそこに現れた。
その姿は、金糸の紙に少し東方めいたアイボリーの服。深い泉の青色の眼。少し猫背に凝った模様の薬鞄。 さまざまな角度の己が映し出される。]
――…なんの酔狂ですかな。 いずれにしろ、これは………。
映すためにあるのか、それとも……。
[ふと、頭に過ぎるのは、 ここまで、自分の姿をあらゆる角度から見つめることのできる空間。これは、何のためなのか。]
――………それとも、映らぬ自分を探すためにここまで張り合わせたのでしょうかね。
[そして、考えるは、鏡に映らぬ魔物たちのこと…。]
(291) 2010/06/19(Sat) 18時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/19(Sat) 19時頃
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――少し前・森の中――
他の部分って……おっぱいとか、お尻とか?
[ヘクターの言葉>>201に、うーん と首を捻る]
……そんなのより、おっきくなれるんなら、やっぱり、ヘクターみたいになりたいよ。 そうすれば、もう誰も私を苛めることなんてできなくなるに違いないんだ。 (――それに、ドレスが似合うようになったって、良いことなんてないよ)
[外つ民の年頃の娘達に向けられた、街の男の好色な笑みを思い出す。あいつらはいつだって、にやにやと哂いながら弱い娘達に酷いことをするのだ。 女性らしく成長してそんな目に遭うくらいなら、自分は小さいままで構わない]
(292) 2010/06/19(Sat) 19時頃
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