30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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―非常階段― [茨に囚われ昏々と眠る赤毛を抱きかかえて号泣するベネット。 それを上の踊り場から見下ろすほっそりとした影がひとつ。 陽光を背負い、表情は影となって見えない――眼鏡のレンズが光を反射してその奥の瞳を隠している。
喉元まできっちりとボタンを留めたワイシャツ、乱れもなく締められたネクタイ。 着衣は既に整えて、常と変わらぬ端然とした姿。 良く見れば――胸元点々と、濡れ痕と微かな赤錆色が散る。]
(18) 2010/09/09(Thu) 06時半頃
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―非常階段― [その下、茨は白い胸を、未だ血の乾き切らぬ掻き傷とともに鮮赤(あか)く彩る。 ついさっきまで赤毛の獣が含んでいた薄紅に色付いた尖りを囲み、心臓へと喰い込むように。 ――芽吹いたばかりの新芽を、その血で養うように。]
(19) 2010/09/09(Thu) 06時半頃
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―非常階段― [全身から濃密な薔薇の香りを漂わせ、少年はベネットを見下ろし佇んでいる……**]
(20) 2010/09/09(Thu) 07時頃
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―非常階段―>>23 [自分が薔薇の呪いを宿す者になって初めて分かる。他者が施された薔薇の洗礼。 ベネットが赤い獣に抱かれたことを。]
……あいしてる、か。 ドナルドはよっぽどあなたを大事にしてくれたみたいだね?
[揶揄う調子の語り掛け、とん、とひとつ段を降りる。]
(24) 2010/09/09(Thu) 08時半頃
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彼、どんなふうにあなたを抱いたの? 優しくしてくれた?
――ああ。神様の教えに背いて、男と寝る罪を犯したのはどんな気分?
[近付いたことで明らかになった顔は、嗜虐の悦びに歪んだ冷笑を浮かべていた。]
(25) 2010/09/09(Thu) 08時半頃
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ロビンは、くすくすと嗤い――きつい薔薇の香気を撒き散らす。
2010/09/09(Thu) 08時半頃
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[とん、とんと階段を降りて、遂には眠るドナルドをお守りのように抱きかかえるベネットの目前に。]
ふぅん? 前とは凄い変わりようだね? 神様に背くくらいなら死んだほうがまし、ってくらいにお綺麗で、すました顔をしてたのに。
[誰だと問われて、くすりと無邪気な笑みを返す。]
僕は僕だよ。 あなたの下級生、ロバート・アシュレイ・ハーグリーヴス。 見て分からない?
(29) 2010/09/09(Thu) 08時半頃
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ロビンは、身体を折り曲げ、ベネットに視線を合わせる。
2010/09/09(Thu) 08時半頃
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[蒼薔薇の新芽を宿す彼はもう、棘に刺され呪われた者たちが為したことの記憶を幾つか共有している。
ユーリィを抱いた二人から呪いが拡がったことも、 屋根裏部屋で本体の蒼薔薇の精が封じられたことも。]
(*0) 2010/09/09(Thu) 08時半頃
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[両掌を膝に当てて身を屈め、ベネットに顔を近付けた。 たとえ目を背けても、逃れることは許さないと言うように。]
……何も。 僕は何もしてない。
[悪びれず答える。]
されたのは僕のほう。 彼にね……
(31) 2010/09/09(Thu) 09時頃
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[そこで一度言葉を切り、ベネットの反応を窺う。 決定的な打撃を与えるために。]
(32) 2010/09/09(Thu) 09時頃
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犯されたんだ。
[晴れやかな微笑。]
サイラスと一緒になって、僕を犯して…… 泣いても止めてくれなくて…・・・ 凄く、愉しそうだったよ?
[それは真実ではなく誇張された事実。 薔薇の馨りに酔わされていたとは言え、誰よりもそれを望んだのはロビン本人だったから。]
(34) 2010/09/09(Thu) 09時頃
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ああ、勘違いしないで欲しいんだけど、僕はとても感謝してるんだ。
僕が新しく生まれ直すきっかけを与えてくれたんだもの。
[何でもないことのように、嬉しそうに語った。 その時の圧倒的な快楽を思い出したためか、声に艶が滲み出て、薔薇が一段と濃艶に香った。]
(36) 2010/09/09(Thu) 09時頃
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[薔薇はベネットを絡めとろうと香りの触手を伸ばす。 虚ろな瞳で涙を流すベネットの頬に、ロビンは労わるように片手を当てて、
吐息のかかる距離まで顔を寄せて、囁いた。]
(37) 2010/09/09(Thu) 09時頃
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苦しいの?
愛なんて信じるから、そんなに胸が痛くなるんだよ。
現に彼は、最後に僕を選んだじゃない?
[優しい声音、事実の上に嘘を塗り固めて、ベネットの前に差し出した。]
(39) 2010/09/09(Thu) 09時半頃
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[泣き濡れた頬を小さな掌で包み、細い指で涙を拭って。 耐えるかのようにきつく結ばれたベネットの唇に、自らのそれを重ねようと――]
(40) 2010/09/09(Thu) 09時半頃
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>>42 [歪曲された事実を知ったベネットが狂ったように笑い出した。 その脱力して抗うことさえ思いつかなくなった彼に、いとおしむように深く口接ける。 そうして、濃厚な薔薇のエッセンスを――自分がセシル=蒼薔薇にされたように――注ぎ込んだ。]
(46) 2010/09/09(Thu) 10時頃
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―非常階段― [雷鳴のように轟いたディーンの声。 今は蒼薔薇の新芽を宿す少年は、ベネットから顔を離して彼を見上げた。 その異貌――左右で異なる紫の瞳を見遣り、すっと灰いろを眇めた。]
ああ、ディーン。 あなたも、そう、なんだ。
(47) 2010/09/09(Thu) 10時頃
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[蒼薔薇から引き出した記憶で、瞬時に彼が同じ呪いの根から発しながら拡散を拒んだことを悟った。]
……やっぱり、あなたは強い人なんだ。 僕とは違う。
[打って変わって幼い顔を切ない微笑で歪めるその眼差しには、変わらぬディーンへの敬愛が込められていた。]
(49) 2010/09/09(Thu) 10時頃
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[けれども、そんなディーンに見せ付けるように、ベネットの頬を掌で押さえて、口接けを再開しようとする。 狭い非常階段に、ちゅく…と水音を響かせて、舌を絡め貪る深い口接けを繰り返す。]
(51) 2010/09/09(Thu) 10時頃
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[セシルの視線が凌辱される以上の凄まじい快感と甘い絶望を生んだように。 今は敬愛する人に堕落した自分を見詰められる被虐に酔う。 ベネットが腕を首に回して来ると、両手を頬から背に移動させて自分より背の高い身体を抱き止める。 制止されない限り、このままディーンの目の前で悦楽に蕩けたベネットと交わっただろう。]
(55) 2010/09/09(Thu) 10時頃
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[ディーンが差し出すペンだこに覆われた――常の如き導きの手。
その手と言葉でいくらか正気を取り戻してしまったベネットを抱き締め、お気に入りの玩具(オモチャ)を取り上げられまいとする子どものようにディーンを睨んだ。]
(58) 2010/09/09(Thu) 10時半頃
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[追い詰められた幼獣が毛を逆立てるように、ぴりぴりと怒りの気を纏う。]
ディーン! あなたは、正気なの?! そんなことをしたら、あなたも僕も、ただではすまなくなるんだよ?
[薔薇の香気では絡め取れないがゆえに、純粋な体格差では相手には敵わない。 彼の企てをどうやっても止められないのだ、と知り、悔しさに奥歯を噛み締めた。]
(62) 2010/09/09(Thu) 10時半頃
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ロビンは、ディーンの所為で罠から抜け出しつつあるベネットを見遣り、ちっと舌打ちした。
2010/09/09(Thu) 10時半頃
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壊してなんか――
[少女めいた瞳に、じわりと大粒の涙が浮かぶ。]
壊すとか壊されるとか、くだらない。 僕が欲しいのは……
(64) 2010/09/09(Thu) 10時半頃
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[差し出された救いの手は、「優しさ」という名の拷問。]
あなたに僕の欲しいものが分かるの?! 僕がずっと何を考えていたか知ってるの?
僕が本当のあなたを知らないように、あなたも僕を知らずにいたじゃあないか。 それでなんで、今更……
[歳相応の、或いはもっと幼い子どもの顔で、涙をぼろぼろと零した。]
(67) 2010/09/09(Thu) 11時頃
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ロビンは、顔をくしゃくしゃに歪め、しゃくり上げた。
2010/09/09(Thu) 11時頃
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[彼の世界は、薔薇の香気に囚われて、ずっと心に秘めていた願望を現実のものとされた時にもう壊れてしまった。 壊れて、新しく生まれたばかりの彼には、ディーンの「優しさ」はひりひりと痛くて……堪らなくて……]
(69) 2010/09/09(Thu) 11時頃
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……痛いのが気持ち良い、って分かる?
[涙に濡れた顔を挙げ、大きな瞳を見開いて、ディーンを見詰める。 告解は露悪の高揚を生む。 どうしようもなく淫らで恥知らずで貪欲な自分の内側を、敬愛する人の目の前で暴いていく快感を……]
誰かに犯されたい。 拘束されて、鞭打たれて、 自分の意志なんか無くなるほど酷い目にあわされて。 蔑まれて、犬みたいに扱われたい。
――そんなふうにずっとずっと思ってた。
(70) 2010/09/09(Thu) 11時頃
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勿論、そんなの単なる妄想だって分かってる。 現実はそんなふうに甘く無いって。 殺されたり、取り返しのつかない怪我をしたり――もっと酷いことになったりするかもって。
だから、ずっと誰にも言わなかった。 大人になって、誰か弁えた人とそういうのを共有できるまで待とうって……
自分の欲望を制御できない愚か者と違って、僕は賢いんだ、って。 自分の人生を無駄にしないって。
そう、思ってた。
(72) 2010/09/09(Thu) 11時頃
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[幼子にするように頭を撫でるディーンの手に、俯いて泣き濡れた顔を伏せる。]
……今思うとすっごく馬鹿みたいだ。
(73) 2010/09/09(Thu) 11時頃
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倒れた夜。 ディーンに医務室に運んでもらったでしょう。
僕、あそこでサイラスに抱かれた。
[ぽつり零す、自分を切りつける言葉の刃。]
(76) 2010/09/09(Thu) 11時半頃
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……ううん、違うな。 「サイラスに犯してもらった」。
僕が彼にそうしてって頼んだ。
(78) 2010/09/09(Thu) 11時半頃
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[穏やかに望みのものを与えようとするディーン。 頭に置かれた手。慈愛に満ちた笑みを見ると、辛くて、嬉しくて、どうしていいか分からなくなる。]
出来ないよ、ディーン。 あなたはきっとそんなこと出来ないよ。
[ゆるゆると首を振る。 あなたにそんなことをさせたくない――とは、言えず。他の者は虜にしても悔いないだろうに。]
(81) 2010/09/09(Thu) 11時半頃
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