人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[対峙する始祖とジャニスの視界に
他のものは添え物のように映っているのだろうか。

見つめ合う二人はあたかも恋人同士のようで、

けれど──
熱を持たないそれを、人は愛とは呼ばない。]

(2) 2014/02/22(Sat) 09時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[リカルダの首に絡む始祖の指。
近づけは折ると、その瞳が語る。

だから、絢矢は──]


 ───…


[──ジャニスが始祖へと歩み寄り
斧を突き刺す予備動作に入った瞬間、
膝が軋む音を立てるほど強くアスファルトを蹴り、
ジャニスの躯によって出来た始祖の死角から駆けた。]

(3) 2014/02/22(Sat) 09時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[訪れない機を待って潰えた者のいかに多いことか。
冷酷な鬼を相手に、待つは愚か。

待てど進めど、
失う可能性の同じならば、絢矢は走る。

二度と、後悔はしたくないから。]

(4) 2014/02/22(Sat) 09時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[斬撃は音もなく──。


三日月の鋭い尖端が始祖の胸に埋まるより早く、
リカルダを掴んでいた始祖の腕が、
その肩先からずれて落ちる。

何かが、肉を貫く音を聴きながら、
幼い躯を抱き締めて、始祖の背後へと駆け抜けた。]

(5) 2014/02/22(Sat) 09時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[>>8:112聞き知らぬ名を呼ぶ、
聞き憶えのある誰かの声。

声の方へ振り向いて──]


 零──…

      ───……  明ちゃん!!

[柔らかな胡桃色に吐息の緩むより、
明之進が膝を屈するのを見て
燕のとって返すように、再び地を駆けて戻る方が先。]

(6) 2014/02/22(Sat) 10時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[強く、固い地面を踏み締めるたびに
鮮血が灰色を赤く染める。

戦闘で温まった躯から、
血は止まることなく零れ落ちる。]

 …──、
 ごめん明ちゃん、耐えて。

[小太刀を鞘に納め
眼を瞑る明之進の肩を抱くと、
太腿から抜いたくないで躊躇なく傷口を抉る。

深く、容赦なく、くないは肉を裂き孔を広げる。
瞬く間に冷たい血の海が足元に広がり、
その中で、絢矢は明之進の頭を自らの肩口に押し付けた。]

 飲んで、明ちゃん──。

[声は祈るように。]

(7) 2014/02/22(Sat) 10時半頃

隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/22(Sat) 11時頃


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[押し付けた肩に感じる微かな動き。
項を擽る前髪の感触。
辛うじてそれと分かる程度の、弱々しい拒絶──。

手首のない腕を背に回し、抱き寄せて再度請い願う。]

 少しでいいから……お願い……。

[左手で明之進の後頭部を強く首筋に押し付ける。

手首から、口を開けた左肩の疵から、
血の香は濃く立ち上る。

烏羽の小袖の肩は、
既に血を吸ってぐっしょりと重く濡れていた。]

(12) 2014/02/22(Sat) 18時頃

【独】 隠れん坊 アヤワスカ

/*
エピったら集中力が他界するから進行中に死亡フラグを

(-16) 2014/02/22(Sat) 19時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[傷口は塞がり始めているのだろうか。
酷く掻き回した傷口は多量の血と着物とでよく見えない。
しかし脛を浸す赤い海は
今もゆっくりとその範囲を広げているように感じる。

傷が塞がったとしても、
血を失いすぎた鬼はどうなるのか。]

 ───、

[視線はジャニスへと──否、
その奥に転がる始祖の骸へと向いた。]

(13) 2014/02/22(Sat) 19時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[皮膚に冷たい牙の立つ感触。
痛みはまだ感じない。

吸われているのかもわからないほど
触れる力は弱い。]

 せめて、傷が閉じるくらいちゃんと──…。

[逸る気持ちが手に籠もる。
吸血鬼特有の発達した犬歯が深く入るように
明之進の頭をぐっと引き寄せた。]

(15) 2014/02/22(Sat) 20時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[始祖の血を啜れば
ホリーの血を吸った真弓のように
瞬時に傷を塞ぐことも可能かもしれない。]

 誰か、始祖の躰をここに……
 リッキィ──

[もう笑んではいない顔がリカルダを見て
ジャニスの先にある始祖の骸を眼で指し示す。]

(16) 2014/02/22(Sat) 21時頃

【独】 隠れん坊 アヤワスカ

/*
お兄ちゃん行ってしまったwww


なら、

(-23) 2014/02/22(Sat) 22時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[苦しげな声と咳に、我に返って力を抜いた。]

 ごめ、ん
 ……ほんとに、大丈夫?

[覗き込む。
朝日が射してルビーのように鮮やかに輝く紅に
生気は戻って来ていただろうか。

今にも絶えそうだった呼吸が
少しでも穏やかなものに変われば、
絢矢は小さく吐息を漏らす。

険しかった眼差しも安堵に弛み──]

(25) 2014/02/22(Sat) 22時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[突如、絢矢の腕は支える力を失って
血溜りに、明之進の上半身が落ちる。]

 
   ッ、 ────…?
 

(26) 2014/02/22(Sat) 22時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[瞬間──]

      ────────ッッ!!

[声にならない叫びに喉を引き攣らせ
躰をくの字に折って蹲る。]

 あ゛、

[引き裂かれ、骨の覗いた手首を抱え
額を血溜りに押し付けて、
肩を、背を、小刻みに痙攣させた。]

(27) 2014/02/22(Sat) 22時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[痛い。 痛い。 痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い───]

(28) 2014/02/22(Sat) 22時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[全身余すところなく痛みと灼熱感に支配され
知らず手首の断面を抉るように突き立てた爪さえ
痛みとは感じない。

色彩の抜け落ちた貌の中、
青褪めた唇が、空気を求めて一度だけはくりと喘いだ。]

(29) 2014/02/22(Sat) 22時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[口角を伝うものは血混じりの唾液か。

正気を手放したくなる痛みに
耐えて、

──耐えて。]


 (───あ)


[それは不意に、
始まった時と同じように、唐突に消失した。]

(34) 2014/02/22(Sat) 23時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[痛みのほか、
全ての意味がバラバラに引き裂かれて
形を成さなかった世界に
少年と少女の声が戻って来る。

夜通し燃えて、
爆ぜた火の粉の音さえ聞こえ]

 ──リッキィ?

[自分を抱き締める腕のあることに気がついて
菫色を瞬く。]

(40) 2014/02/22(Sat) 23時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[明之進はジャニスに嘆願している。


始祖を貫いた後、
妖気と呼んで差し支えないほどに
纏う気配の変容した危うい佇まいの後姿。

危ないからやめて、と。

ボクは大丈夫──。そう言おうとして]

 (あれ?)

[自分の発した声が、聞こえなかった。]

(41) 2014/02/22(Sat) 23時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[もう痛くないから。

もう一度声に出してみる。

舌は動くし、声帯は震えて、
ちゃんと言葉になっているとを示している。]

 (なのに──)

[音だけが欠け落ちて。

聞こえたと思った二人の声も、
燃え上がる炎も、また遠ざかる。]

(44) 2014/02/22(Sat) 23時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 

    (────あぁ)


[そうか。

『疑問』は『納得』へと、
ストン、と着地する。]

(45) 2014/02/22(Sat) 23時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 リッキィ、泣いてる?

[間近にある顔を見上げて話し掛ける。

やっぱり発した声は聞こえないけれど、
自分を抱えるリカルダの顔が、
とても辛そうに見えたから。

冷たくて、震える手を伸ばして、
昔に戻ったようにリカルダの上腕を撫でた。]

(48) 2014/02/23(Sun) 00時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[二人とは違う方角から影が伸びて、
朝日を遮った。

リカルダを撫でる手はそのままに
影が生まれる地点に眼を向ける。]


 ─────……、ぃ

[舌が氷のように冷たくて
今度はうまく言葉に出来なかっただろうと思う。]

(51) 2014/02/23(Sun) 00時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[困ったように眉を下げ、
せめて昔のように笑ってみせようと、
唇の端を上げてみたけれど、
実際は、不自然に頬が引き攣っただけだった。]

 ぁけ、ちゃ、

[仕方なく、笑うのは諦めて。

傍に、霧のように在るだろう少年の名を呼び
リカルダを撫でていた左手で小太刀を抜いた。]

(53) 2014/02/23(Sun) 00時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[きっと、明之進にはまだ足りない。

逃げてゆけるようになるだけの、
人の生き血が。]


 み、ンな、

[霞み始めた視界に、
順に家族の姿を映し──]

 ──、

[生きて──。

唇の動きだけで、そう告げて]

(54) 2014/02/23(Sun) 00時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 
[震える手で、

『常磐』の──漆黒の薄刃を、
躊躇いなく己の頸へと滑らせた。]
 

(56) 2014/02/23(Sun) 00時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[既に多くを失いすぎて満足な圧を持たない動脈から、
それでも鼓動に合わせて
鮮血の細い川がぴゅうっと噴き出す。

急速に体温が喪われてゆき、
感じるのは寒さ。

ぼんやりと霞む意識の中で、
伸ばした腕を明之進の首に絡ませ、
次第に吹き上げる脈動さえ弱くなる首筋へと
引き寄せたのが最後の記憶。]

(58) 2014/02/23(Sun) 00時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[何かを口にしようと、微かに唇が震え──]

(59) 2014/02/23(Sun) 00時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ



[────それきり、絢矢の心臓は鼓動を止めた。**]

 

(60) 2014/02/23(Sun) 00時半頃

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