21 潮騒人狼伝説
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―三階・廊下―
[事務室で調べた書類等を小脇に抱えて、階段を上がる途中。 むっと広がる血の香りに、男は眉間にしわを寄せた。
注意深く階段を上がり、
そして――――…]
………そこにいるのは、牧野、か?
[薄暗い中見えた、二つに編んだ髪の主へと。 声を潜めて呼びかけた]
(23) 2010/07/21(Wed) 02時半頃
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[泣きだす牧野に、慌てて傍へより]
……ばか。泣くな。
[がり…っと頭を掻いた後、困ったような表情を浮かべて。 くしゃりと、子供にするように頭を撫でる]
(25) 2010/07/21(Wed) 02時半頃
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[ちらりと開け放たれたガストンの部屋に視線を放る]
……今日は、丹波なのか。
[絞り出すような声で、呟いて]
……お前が見つけたのか? 辛かったな。
[タバサの時の事を思い出し、 ごめんなさいと繰り返すリンダを、宥める様に何度か撫ぜた]
(28) 2010/07/21(Wed) 03時頃
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[リンダが落ち着けば、 ガストンの部屋を彩る異様な光景に絶句し――……]
やはり、あいつか。世良……ッ。
[ぎゅっと、拳を握りしめる]
牧野……。 おまえは本当に、あいつを”信じる”のか……? あいつの事を、信じられるのか?
[ぎりっと。奥歯を噛み締めて。 リンダへと、真っ直ぐな瞳を向けた]
(29) 2010/07/21(Wed) 03時頃
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御者 バーナバスは、牧人 リンダが頭を振れば、その答えにほっとした様に息を吐いて。
2010/07/21(Wed) 03時頃
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俺は昨日牧野に謂ったな。
人狼……もしくは、その仲間は。 とても冷静に、自分が疑われないように気を使って、 その裡に入り込もうとするやつじゃないか、と。
俺にはどうにも、世良が信じられなかった。 あいつの言葉は矛盾だらけで、表面をなぞっている様な、 そんなものしか受け取れなかったから。
(35) 2010/07/21(Wed) 03時頃
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……俺を信じろとは、謂わん。 だが。一人だけ。 信じてやってほしい奴がいる。
[じっと、牧野の灰緑の瞳を見据えて]
吉岡を頼れ。 まだ頼りないが……あいつこそが。 真に人と獣とを見分ける者だと、俺は思っている。
(38) 2010/07/21(Wed) 03時頃
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御者 バーナバスは、頼む…と、頭を下げる。
2010/07/21(Wed) 03時頃
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[男は頭を上げると、確りと頷いて]
心を強く持て、牧野。 誰にも惑わされない、強い心を。
そうすれば見えなかったものが見えてくる。
[彼女が眼を伏せれば、その視線に合わせる様に膝を折り] 怯えた顔の下で。 普段と変わらない態度の裏で。
人狼は舌を出し、俺たちを嘲笑っている。
(40) 2010/07/21(Wed) 03時半頃
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……だが。 その言葉、態度には必ず矛盾がある。
俺が世良に感じた様に、お前もきっと見抜けるはずだ。
[其処までを口にすれば、 ふ…と柔らかく笑みを浮かべて]
吉岡の部屋に行くのなら、俺も一緒に行っても良いか? 女の子一人で行かせるのは、別の意味で心配だからな。
(41) 2010/07/21(Wed) 03時半頃
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御者 バーナバスは、頑張ると口にするリンダの髪をもう一度撫ぜて。イアンの部屋へと*向かった*
2010/07/21(Wed) 03時半頃
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―回想・事務室―
[サイモンが。 そしてベネットがアイリスを殺めてから、数刻後。 男は一人、事務室にいた。
少しでも多く何か情報を得られないかと、 事務室内の戸棚にある冊子や書類を漁る]
……何処かに在るはずだ。 昔起きたという事件の記録が。
[ぶつぶつと呟きながら、 瞳だけは文字を只管に追い続けていた]
(44) 2010/07/21(Wed) 04時頃
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[ちか、ちか――…っ]
(45) 2010/07/21(Wed) 04時頃
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[不意に点滅する照明。 男は一つ舌打ちをすると、見上げて]
……こんな時に電球切れか?
[恨めしそうに呟けば、 その点滅は次第に早くなり]
…………くそったれが。
[室内に訪れる、闇]
(46) 2010/07/21(Wed) 04時半頃
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まだ何も見つけちゃおらんのに……くそっ。
[焦りから、握りしめた拳を振り上げそうになった時。
――――♪
ズボンのポケットから、鳴り響くメールの着信を告げる音]
(47) 2010/07/21(Wed) 04時半頃
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―――…っ。
[その調べに思わず息を飲み、 微かに震える指をポケットへと伸ばす。
片手で器用に開くと、娘の笑顔の上に表示される、 『新着メール:1件』の文字。
男は震える指でキーを操作すると、 死んだ娘からの手紙を受け取るべく、開いた]
(48) 2010/07/21(Wed) 04時半頃
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『件名:お姉ちゃんが泣いてるの…。
本文:痛いよ、苦しいよって。 お姉ちゃんは人狼なんかじゃ、なかったのに……』
(49) 2010/07/21(Wed) 04時半頃
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……お姉ちゃん? 東條の、事か――…。
[その場にはいなかったものの。 行われた惨劇は、男の耳にも届いていた。
彼らが狼だと断罪した少女のために瞑目する]
……護ってやれなくて、すまなかった。
[呟く声は誰にも届かない。 噛み締めた奥歯から。 握りしめた拳から。
広がる悔恨だけが男の胸に、新しい傷を刻んだ]
(50) 2010/07/21(Wed) 04時半頃
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[瞳を開けると、目の前に。 透ける様な青白い脚が現れる]
……だ、誰だっ!?
[誰何の声を上げども、返事は返らない。
青白い日本の足から上へと、視線を上げれば、 俯く栗色の髪が、見えた]
(51) 2010/07/21(Wed) 04時半頃
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……お前、東條か?
[酷く掠れた声で、名前を呼べば。 栗色の髪は首肯するように首を垂れる。
そしてすい…と。青白い腕が伸ばされる。 その指先が示すのは、幾枚もの書類が閉じられたファイルで]
お前……これを見ろって、謂うのか?
[男の問いに。 栗色はもう一度頭を垂れた]
(52) 2010/07/21(Wed) 04時半頃
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[栗色の髪が指し示すままに、男はそのファイルを手に取る]
これだ……。 昔起きた事件の記録……っ。
[ぱらぱらと捲り、目を通せば。 そこには男の知りたかった情報が記載されていて]
すまん、恩にき……る……。
[再び顔を上げた時には、何事もなかったかのように。 栗色の髪の少女の姿は掻き消えていた]
(53) 2010/07/21(Wed) 05時頃
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御者 バーナバスは、すまん…ともう一度口にして。そのファイルをぎゅっと*抱きしめた*
2010/07/21(Wed) 05時頃
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―イアンの部屋―
[リンダと二人、イアンの部屋に赴けば。 彼はまだ眠っていただろうか?
入室の許可を貰えば(>>65)中へ入り、 彼にファイルを見せて、自身が入手した情報の事と、 彼の夢見について情報を交換するだろう]
……ふぅん、ミッシェルが、ね。
[彼が人狼の夢を見たと聞けば、男の唇が弧を描く]
でかした、吉岡。
[ぐしゃぐしゃっと、その頭を撫ぜようとするだろう]
(69) 2010/07/21(Wed) 12時半頃
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それから…。 此処からは、俺の推測なんだが……。
[そう前置きして、話しだすのはファイルで得た情報。 昔この村で起きた事件の時に現れた能力者の話をする、
人と獣を見分ける能力者――占い師と、 死んだ者の魂を見る事が出来る、霊能者と呼ばれる存在について]
……俺はな、吉岡。 この占い師って言うのが、お前さんの事だって思ってる。 霊能者って言うのが、多分俺だな。
[顎髭を一撫ぜした後、携帯を取り出して。 昨晩届いたメール(>>49)を見せる]
――……東條は、世良に上手い事してやられたって事だ。 可哀そうな事を、してしまった……。
[地へと沈む様な重い声のあと、がつっと。 その拳を畳へと叩きつけた]
(71) 2010/07/21(Wed) 12時半頃
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[赤くなった拳を戻し、小さく息を吐いた後。 男はまた口を開く]
この二つの能力者なんだが……とりわけ占い師ってやつはな。 あいつ等からすると、目ざわり極まりない能力だ。 なんせ、上手く紛れ込んでいるのを見抜いちまう訳だからな。
[お前の夢のように、な。と続けて]
……だから、この時は騙りが出たんだそうだ。 そして、皆を間違った方へと先導し、人間を殺す―――……。
誰かに似ていると、思わんか……?
[イアンとリンダ、二人の顔をじっと見据えた]
(72) 2010/07/21(Wed) 12時半頃
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[男の言葉に、二人は思い描くだろうか。 あの暗い瞳をした、黒髪の青年の事を]
……此処を見てくれ。 人でありながら、獣の為に人を騙す存在――狂い人と、あるだろう?
あいつが……世良が人狼だとしたら、 あまりにも動きが派手すぎる。 真に隠れていたい者は、こっそりと息を潜めているもんだ。
[そこまで一気に喋り、息を吐いて]
……世良は、この狂い人と言う奴だろう。
ガストンの部屋のあの壊れた世界。 そんな事をするやつも、あいつしかおるまい。
(74) 2010/07/21(Wed) 13時頃
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俺もこんな馬鹿げた状況じゃなきゃ、一笑に伏してる。 何のおとぎ話だって、な。
だが……。
[先程見せた携帯をそっと撫ぜて]
電波の届かないこの場所で、毎日届くこのメールは。 娘が。死んだゾーイが俺を案じて送ってくれていると、 俺は信じる事にした。
[相談がしたいと口にするリンダに頷き]
……ああ、頼む。 相談したうえで、お前自身が決めてくれ。
これからどうするのか。どうしたいのか。
(83) 2010/07/21(Wed) 13時半頃
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/* もんにょりって思う人がいるようなので言いますが、此方は狼を「追い詰める」つもりでロールを回しています。 「怖い、誰が狼なの?」だけでは、話が進みません。 「怖いけれど、動かなければ死んでしまう。なら、どうすれば?」と動くようにしなければ、護りたいと思う人も死んでしまうのです。 狼を倒す為に「昔起きた事件を解決した」過去の情報を探るのは自然だと俺は考えて、そういうロールをしました。 もんにょりと思うなら、もんにょりと思わなくても良い様に、自分が能動的に話を進めて下さい。
村人が狼に対抗する手段を見つけるために動かなければ、 この手の村は基本的に全滅ルートです。
(-45) 2010/07/21(Wed) 13時半頃
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[言葉を濁すイアンに、ふむ…と頷いて]
夢と言う曖昧な形だが、 それでもその夢はミッシェルが何か異質なものだと、 伝えたいのだと思う。
信じたくないのは判る。 だけど。実際に獣はいるんだ。
[此処に来る前に見たガストンの部屋の事を思い出し]
……丹波がやられた。 見れば判るが、あれはまともな人間のすることじゃない。
(91) 2010/07/21(Wed) 14時頃
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確かな証拠、か。
[震えるイアンの指を見ながら、呟く]
俺だって、確かな証拠なんぞないさ。 昔の事と。身の回りで起きた事。 これらを合わせて、そう思い込んでるだけなのかもしれん。
だが……それでもやらなきゃならん。 やらなければ、俺たちが喰われてしまうのだから。
[目を伏せ、 申し訳なさそうに頭を下げて]
……お前さんには酷な事を謂ってると思う。すまん。
(93) 2010/07/21(Wed) 14時頃
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……また夢を見たら、知らせてくれ。
[そう謂って、席を立つ。 部屋を出る前にもう一度イアンを振り返り]
此処から無事に帰れたら。 一杯やろうや。
[それが叶うかどうか判らないけれど、 互いの無事を願う様にそう告げて。
イアンの部屋を*後にした*]
(94) 2010/07/21(Wed) 14時頃
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誰だ……?
[扉越しに誰何の声をあげ、僅かな隙間越しに来訪者が誰か認めて]
石田か。どうした?
[小さく息を吐くと、中へ入る様に促した]
(101) 2010/07/21(Wed) 15時頃
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[見詰めてくる瞳を、真っ直ぐに見詰め返し]
世良がどういったのか判らんが……。 俺は世良の事を信用できんと、思っているよ。
[先日イアンたちに告げたサイモンに感じる違和感(>>2:241>>2:242)を話し)
丹波の部屋を見て、確信した。あいつが人狼かどうか判らん。 だが何らかの形で、タバサや丹波殺しに関係してるのは間違いないだろう。
(103) 2010/07/21(Wed) 15時半頃
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確証はない。 だが下の事務室でこんなものを見つけた。
[ファイルを広げる]
これは村の連中が謂っていた、過去に起きた事件について記されたもんだ。 此処を見て欲しい。
[イアンやリンダに話したのと同じ場所>>71>>74を示し]
あいつは狂い人なんじゃないかと、俺は思う。 部屋に描かれた無数の目。 あれは、この状況を楽しんでる証拠だ。 人が死んで楽しいだなんて、それこそ正気の沙汰じゃない。
(106) 2010/07/21(Wed) 15時半頃
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