人狼議事


218 The wonderful world

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【人】 星間帆走 アンタレス

−−−別離の少し前−−−

[普段なら他愛ない話が途切れないはずの帰り道。
だがあの日は、俺もアイツも、一向に口を開こうとしなかった。
しょっちゅう使うあの駅のホームは、いつだって人でごった返していて。
パーカーのフードを被った俺の仏頂面も、伊達眼鏡をかけたアイツの俯いた顔も、誰の気にも留まりはしない。
長い沈黙の後、俺はやっと唇を開ける。]

 ***、なんで黙ってた
 『…ごめん』

[***は目を伏せて、今日何回目になるかわからない台詞を重ねる。
俺はイライラと腕を組んで、舌打ちをひとつ。]

 誰が謝れっつった
 どうして何も言わなかったのかって聞いてんだ

[追撃を遮って、駅員のアナウンスが流れる。もうじき特急列車が来るらしい。
その声に紛れて、アイツは小さい声で呟いた。]

(19) 2015/03/14(Sat) 18時頃

【人】 星間帆走 アンタレス


 『……心配、かけたくなかったんだ』

[情けない声で、視線を落とす先は左手。そこに巻かれた包帯は、一点のしみもなく真っ白で、痛々しい。]

 …そうかよ、馬鹿野郎

[青みがかったアイツの髪をわしゃっと乱して、深く息を吐いて、顔を上げる。
俺まで下を向いててどうするってんだ。今するべきは、コイツを責めることでも、暗い面をすることでもないはずだ。]

 いいか、***。お前は隠し事が下手だ
 だから、今度からは…

[俺か※※※を、必ず頼れ。
そう続けようとした俺の目の前で、アイツの細い体が、線路へ向かってよろめく。
まるで後ろから思い切り突き飛ばされたように、確かな勢いを伴って。]

(20) 2015/03/14(Sat) 18時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

 ッ!?

[やめろ、待てよ。ふざけんじゃねぇ。
嫉妬だか何だか知らねぇけど…覚えがないだけで、俺たちが、無意識に誰かを踏み躙ってたのかも知れねぇけど。
くだらねー八つ当たりで、コイツの歌が、俺たちの居場所が奪われるなんて。
そんな阿呆くさいこと、あってたまるか。]

(21) 2015/03/14(Sat) 18時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

 タマキっ!!

[押した奴がいるであろう方向には目もくれず、咄嗟に腕を伸ばす。
なぁ、届けよ、頼むから。
他のことなんて、今は望まねぇから。*]

(22) 2015/03/14(Sat) 18時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

―――???―――

[日に日に悪くなる夢見のせいで、頭が痛え。
薄く瞼をあけて、周りの風景を眼に映す。今日、朝を迎えた場所は1

1:サプライズガード周辺
2:ヒラサカ駅前
3:ステラ・ストリート]

(23) 2015/03/14(Sat) 18時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[目に映る景色を認識するまで、しばらく時間がかかった。
ズキズキと痛みを訴える頭が、現状を拒否しているのかもしれない。
それでも、何もせずに時間を潰すことは、死神も自分の性分も許しはしないわけで。
目の前にただ在る2を睨みつけて、体を起こす。*
1:ホテルヒラサカ
2:伊佐貫トンネル
3:ヨミフクロウ前]

(26) 2015/03/14(Sat) 18時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

−−−トンネルの片端−−−

[記憶の余韻が、まだ脳の中を占めている。
眩暈に似た感覚をどうにか抑え込んで、側に転がっていた相棒を拾い上げる。]

 っ、はぁ……くそっ

[体が妙に冷える気がするのは、トンネル特有の湿気と影のせい。
そう断言できないのは、寝覚めが悪いせいだ。
そうだとも、他に理由なんてない。
連日見せられ続ける"在りし日の思い出"に心を揺さぶられるなんて、あってはならない。ましてやそれを相方に悟られるなんて、以ての外だ。]

 …シメオン?

[そういや今日はまだ、あの偉そうな声が聞こえない。
これまでの数日間は、離れた所に飛ばされたりはしなかった。たぶんそこらにいるだろうと、疲れが滲む顔で辺りを見渡す。*]

(41) 2015/03/14(Sat) 21時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

−−−伊佐貫トンネル・闇の中にて−−−

[探し人の声が暗闇の奥から響いてくる>>49。どうやら、自分とは反対側に飛ばされたらしい。
わんわんとトンネル内に反響する声に、まずは安堵し。
…数秒遅れて、その物騒な内容を理解して。
ただでさえ低い周りの温度が、さらに下がったような錯覚を覚えた。]

 おいおいあの野郎…!

[待て待て落ち着けお前。
あんなもんぶっ放されたら、ノイズの前に俺が四散するわ。
残念なことに、迷っている暇はない。
黙っていたら、奴は俺がいないと判断して容赦なくアレを打ち込むだろう。仕方なく、大きく息を吸い込んで一言。]

(56) 2015/03/14(Sat) 22時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

 3 秒 ! 待 て !

[咄嗟に叫び返した言葉は、実に単純な命令。
…に近い形をとった懇願。
渾身の咆哮を投げて、ニンジャよろしく壁に張り付く。
これくらいしか、この狭い空間で砲撃をやり過ごす方法が見当たらなかったのだ。あとは、見えない砲弾が壁に当たらないことを祈るのみ。*]

(57) 2015/03/14(Sat) 22時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[俺の存在を確認したシメオンは、砲撃を中止したらしい。
胸をなでおろしながら壁から背を離す。足音がこっちに向かってくるから、俺はここで待ってりゃいいだろ。]

 は…やめろっての、心臓に悪ぃ

[もっとも、その心臓はとっくに止まってるんだがな。
薄闇の中から現れた相方に、小さく悪態をついて肩を竦める。
この暗さなら、顔色の悪さも多少紛れるだろうか。妙に目ざといところがあるコイツが相手じゃ、あまり意味はないかもしれないが。]

 …吹き返すも何も、元からへばっちゃいねぇよ
 腹だって、最初から括ってる
 残り3回、ミッションをクリアすりゃいいだけ
 そんだけだろ?

[口調だけは威勢を保って、しかし相方の眼から顔を背けて、先に立つ形で歩き出す。
そうでもしないと、正直そろそろ誤魔化すのがキツい。
酷い頭痛も気分も、マシになる兆しさえ、ない。*]

(60) 2015/03/14(Sat) 23時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

−−−伊佐貫トンネル出口・試練の入り口−−−

[無駄に長い足で、かつ最大限の大股で歩き続けて、先にトンネルの薄闇から出る。相方は、後ろに続いていただろうか。
飛び込んでくる光の量に目を細めて、歩みを緩める。外の明るさに慣れた世界は、普段と変わらず無関心なようで、しかし。]

 なん、だ…?

[通行人が俺たちに見向きもしないのも、シンボル共が我が物顔で浮いているのも、もともとだが。初めて感じる正体不明の違和感が、視覚を通して頭に訴えかける。

何が、とは言えない。
だが確実に、何かがおかしい。

逃げるように背を向けた相方に、声と視線を向けようとした時。
ひとつ、タトゥーを彷彿とさせるシンボルが、目の前にぷかりと浮かんだ。
そこでやっと、違和感の源に気づく。]

(82) 2015/03/15(Sun) 09時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

 ……シンボルが、黒い

[昨日までと同じ姿形、しかし色彩を失って存在を主張する黒。
独り言のような呟きで、相方に異変は伝わったか。それを確認する術と余裕は、この後の俺には無かったのだが。]

(83) 2015/03/15(Sun) 09時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[黒いシンボルは、音もなく空中を滑り。
俺に触れて2(1.針鼠、2.カンガルー、3.蟹)の姿をとる。まるで意思を持って、ノイズとして具現化しようとするように。
こんなことは、たぶんこれまで無かった。
ノイズが俺たちに歯向かって来ることはあっても、シンボル状態のものが、自ら飛び込んでくるなんてことは。]

 −−っ!?

[反射的に数歩飛び退き、ベースのネックを掴む。
死人が体調不良を訴えたところで、どうせ化け物どもは待っちゃくれねぇ。なら、とっとと始末しちまうのが得策だ。
別に、どうってことはねぇ。これまで繰り返してきたことをすればいいだけ。そう自分に言い聞かせて、指を4本の弦の上で遊ばせ始める。]

(84) 2015/03/15(Sun) 09時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[だが、音弾が雑音を貫くことは、なかった。
ダメージは確実に与えているはずのに、黒いインクを撒き散らして消えることもなく、ノイズはまだそこに存在している。
…ここまで難なく敵を撃破してきたという慢心は、確かにあった。それは認める。
だが、だからと言って攻撃に手は抜いていない。絶対にだ。]

 っ、シメオン!コイツおかしいぞ!!

[後ろに立つ相方に怒鳴り、注意を前方に戻す。
ほぼ同時に、やたら攻撃的なデザインの両脚が地を蹴って、ノイズの躯が跳躍する。
次の瞬間には既に、敵は目前に迫っていて。]

 くっそ…!!

[ここまで扱ってきて、さすがに気づいていた。
このサイキックは、距離を詰められる前に敵を叩きのめすためのもの。はっきり言って、近距離戦には不向きな代物だ。
身を翻そうとするが、間に合う気は全くしない。歯噛みして、強靭そうな脚の一撃を覚悟する。*]

(85) 2015/03/15(Sun) 09時半頃

星間帆走 アンタレスは、メモを貼った。

2015/03/15(Sun) 10時頃


【人】 星間帆走 アンタレス

[蹴り足が空を切る、鋭い音。
刃物に似た感触が掠める。一瞬遅れて、肌の上に走る熱が、一筋。]

 っぶね…!

[吐き捨てるより先に、人差し指が弦を叩く。強めに弾ーslapーを散らせば3
1.さすがの強化ノイズもひとたまりもなかったらしく、霧状のインクを吹き出す。
2.痛手を受けたようで、しかし消滅には至らない。
3.多少バランスを崩すくらいのことはしたが、ダメージはまだ足りない。
4.しかし狙いが狂った。痛手どころか牽制にもならない。
シメオンの次の手まで、時間稼ぎくらいにはなるだろうか。*]

(101) 2015/03/15(Sun) 19時半頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[高らかな、少し時期尚早ともとれる勝利宣言に、僅かに口元を緩めて。
たぶん、狙えるだけの隙は作った。
あとは相方の力量を信じるのみだ>>104。]

 っとに……助かった

[機動力さえ抑えてしまえば、あとはこっちのもん。
ひしゃげた両脚からインクを溢れさせるカンガルーを尻目に、疲れ切った声で例を一言。軽く裂かれた頬が、今更痛え。
体勢を立て直して、醒めた目をノイズに向けて…シメオンからの言葉に、少し驚いて目を見開いた>>117。]

 …は、お見通しかよ

[気分転換。つまりは"そういう気分"を気取られていたということ。
そこまでわかっていても尚、境界線を見極めているように、土足で踏み込んでこようとはしない。
コイツのそういうところは、やっぱ嫌いではねぇと思う。]

 じゃ、今回は、もらうわ

(128) 2015/03/15(Sun) 22時頃

【人】 星間帆走 アンタレス

[1弦に引っ掛けるのは、親指。
一番力が入れやすい、硬くなった指。
黒く禍々しいノイズは、まだ地面で踠いていたか。その様子を網膜に移して、最後の台詞と同時に音を放つ。]

 残念だったな、雑音
 てめーはここまでだ

[バツッと弾け飛ぶ音の後、黒い霧が空中に広がり。
それはゆるゆると風に薄められて、俺たちの目の前から消えていった。*]

(129) 2015/03/15(Sun) 22時頃

星間帆走 アンタレスは、メモを貼った。

2015/03/15(Sun) 22時半頃


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