60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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>>1:455 [腕の中で思考をめぐらせていれば、 それは唐突な言葉が聞こえた]
――は?
[振り返ると、覗き込まれるとは同時くらいだったか]
お前それはまたいきなりだな……、 もう少し落ち着いて考えた方がいいと忠告してやる。
そういう感じ、じゃなかったんだろ?
[何か少々やりすぎた観が否めない、 子供をいなすような口ぶりで、もう一度腕を軽くたたいて、 そこから抜け出そうとした]
(5) 2011/08/05(Fri) 00時半頃
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[その距離は離れたけれど、 子供か犬のように萎れられれば、それはそれで困惑した]
ああ……じゃあ、 キスしていいから、一旦帰ってよく考えろ。
[譲歩のように告げたのは、 単純にたかをくくったからだ。 もともと そんな感じ じゃないのだ。 だめな奴は、それで目が覚めるだろう、とそれだけ。
別の結論が出る可能性については放置した。]
(11) 2011/08/05(Fri) 01時頃
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後半もちゃんと聞いてるのか、お前。
[性急な仕草と、露骨な言葉。 さして気にした風でなく、深いコバルトの双眸は閉じられる。 手入れなどしてるわけもない、少しかさついたくちびるは、 きっとその女の子と、触れたものとは違う感触だったろう。]
――……、ん
[触れるだけかとおもえば、温度が滑り込んでくる。 柔らかな粘膜の生々しい熱さは、肉の快楽の記憶を揺さぶるけれど。絡ませようとするそれに、応えるというよりも、適当にいなす。 通じたかどうかはわからない。
ただくちびるが離れれば、気だるい切れ長の眼差しが、 無言で示すのは扉の方向]
(24) 2011/08/05(Fri) 01時半頃
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>>25 [扉を示す眼差しは、帰ってよく考えろ、 事前に告げた言葉を正しく思い出させようとしただけ。 それが怯えさせる要因だなどと気づかない]
ん?ああ、 ……まあ気にするな。
[向けられた謝罪も、逃げるように出て行ったそれも、 単純に相手が同姓であること、で、目が覚めたのだとしか思わなかった。
結局、彼がシャツを忘れていったことには、しばらくしてから気づいたが、むこうもこの直後では気まずいだろう、と追いかけることはない]
(34) 2011/08/05(Fri) 02時頃
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―廊下― [下級生の気の迷いは穏便に収めたつもり、で。 拾い上げたシャツはいすの背にかけて。 困惑はゆるく首を振って、その表情から消した。 そして窓を振り返りつつ、扉へ向かう]
あー、もう大分陽が……大丈夫かな。
[まだ植物の様子を見れていない。 とりあえず中庭に出てみようか、と廊下へ出た。]
(42) 2011/08/05(Fri) 02時頃
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―中庭― [中庭へ出れば嵐の後の惨状と、 雨の後の高温、生命力を感じさせる緑の色と、 相反する自然の光景に目を細める]
でも、折れてんだろうなあ、 とりあえずなんか添え木になるのを……
[園芸用具を取りにスペースへと向かえば、 >>48 真夏の水浴び、というには不用意な姿。 常に凛とした人らしかぬそれに、わずか目を見張った]
……局地的スコールですか?
[口に出すのは冗談めかした言葉だったけれど]
(53) 2011/08/05(Fri) 02時半頃
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[炎天下の作業用、 フェイスタオルの一枚程度は持ってきていたが、 足しになるかはわからないが、一応その手に差し出す。 陽光に雫輝く均整の取れたかの人の半身は、純粋に綺麗に思えた。問い返された言葉に首をふる]
こんなところで水浴びするのは、俺くらいだと思ってましたけど。
[常のピッパからは違和感のある行動だと、 感じていることは遠まわしに口にして、けれどそれ以上踏み込まず]
……ま、こつこつやってきますよ。 応急処置以外は、急ぐ必要があるわけでなし。
薔薇は……そもそも、時期じゃないんですけどね。 夏の蕾は、株に負担をかけるから普通摘み取るんですよ。
あの匂い、どこから。
[眉根を寄せた理由はしらない、ただあの薔薇の芳香を怪訝に感じているのだと思って答える。答えたそばから、今も、かすかにその芳香を感じる気は、していた]
(66) 2011/08/05(Fri) 03時頃
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[待てない理由があったことは察せられたが、それだけ。 ただ手の甲が、そのくちびるを掠めていくのがやけに目に付いた]
香水って、ルーカスさんいってましたけどね。 実際ぶちまけたような匂いでしたよね、食堂とか。
[違和感を感じるほど、強い芳香に遭遇したのはそこだけ。 わからない という、その言葉を疑うことはない。 ただ冷えにだろうか震えたその仕草と吐息が、妙に艶めかしく見えた。おおよそ、常のピッパに抱く印象とは正反対のそれ]
――…ああ、タオル遠慮せずがしっと使ってください。 昨日俺も借りましたし、暑くても濡れたままじゃ風邪ひきますよ。
俺はこれから、薔薇の様子見にいくんで。
[ひらり、片手をあげて園芸倉庫に向かおうとして。 ふと思い出したのは、ピッパと同室だった下級生のこと]
(75) 2011/08/05(Fri) 03時半頃
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……そうだ、ピッパさんの同室。 ああ、いや……、
[青春の過ちとかよくあることだとか、 気の迷いを慰めてやってほしい、とでもいうのか。 口に出したものの、それも何か違う気はした]
いや、ま、いいか。それじゃ。
[結局自己解決して、その場を立ち去った]
(78) 2011/08/05(Fri) 03時半頃
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[添え木とテープを手にして、 薔薇の木の折れた箇所を丹念に繋いでいく、 皮一枚でも繋がっていれば、また再生できる可能性がある。 植物は案外強靭で、不思議な力を持っている]
[陽光の下であれば、自分にとってこの薔薇も、ただの薔薇だ。 作業は優しく慎重に行っていれば、棘に裂かれることもなく]
完全に折れてるところはなさそうか、よかった。
[地道な作業が一段落しようとしたところで、手が一度止まる。 それはまだ消えず残っていた露を反射させてキラリと光った、 棘と葉に絡まる長い一筋の銀の髪]
………、
[どこか痛むように眉根を寄せたけれど、それに触れることはなく*]
(79) 2011/08/05(Fri) 03時半頃
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―中庭・水場― [作業を終えて水場へ戻る、流れる水に手を浸して顔を洗った。 太陽の下、弾ける水しぶきが、きらきらと一瞬の虹を作る。 目もくらむような夏の日差しの景色、少し濡れた髪を震わせる。
水道に干されていたタオルを手に取れば、 否応もなしに先ほどのことを思い出す。]
――……、
[前髪に触れた指先、 あの人があんなふうに人に触れることがあっただろうか。 凛とした振る舞いは、潔癖さを感じさせるものでもあったから。 違和感が意識に長くとどまらないのは、香る薔薇のせいだろうか。
けれどやはり、あの食堂でほど強い芳香を感じてない*]
(141) 2011/08/05(Fri) 16時頃
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ヤニクは、顔を洗ったのち、そのまま中庭から寮内へと足を向けた
2011/08/05(Fri) 18時頃
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―廊下― [級友たちが青春の悩み相談会をしているのは知らない。 果たしてそこに混ざれるかどうか、異質はきっと見た目だけの問題ではない。
過ちを自覚しているからこそ、平穏を望んでいる。 物言わぬ植物たちに触れている時は心が安らぐ、そのはずが]
……あれは、ランディの髪か。
[一瞬、見間違えたそれは、過去の記憶とまるで同じ光景で。変わらず苦い表情をもたらす]
そういえば、――……探してたな。
[停電の闇の中の一瞬の邂逅、耳にした言葉。 かつてのあの人と同じ髪をした少年は、 嵐の夜、あの薔薇の木の下にいたのだろうか。 ……少しばかり、その様子は気にかかった]
(163) 2011/08/05(Fri) 18時半頃
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ヤニクは、旋律にふと止めていた足を、声のほうへと向ける。
2011/08/05(Fri) 21時頃
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[声は、ただごとはないと思わせた。 故にそこにある姿に近づく躊躇いを見せることはない。]
起きない、って。 意識がない、ってことじゃないのか。
[戸口に立てばやり取りが聞こえる、 夕べ、雨に打たれていた、探していたこと、 薔薇の棘に絡まっていた髪、断片的な情報がひとつの想像を作る。]
……医務室につれてきますか。
(185) 2011/08/05(Fri) 21時頃
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ヤニクは、室内へ足を向ければ、漂う薔薇の残り香
2011/08/05(Fri) 21時頃
ヤニクは、ルーカスは、今もこの香を香水と思っているだろうか
2011/08/05(Fri) 21時半頃
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[眠るランディの姿、寝息がなければ死んでいるようだ。 乱れる長い銀の髪がその頬にかかるのを、優しげに拭ってしまったのは、無意識で。 その冷たさに我に返った]
――……心配ですか?
[聞こえた、躊躇うような言葉に、返す。 昨夜、薔薇の木の下にいたのだろうランディ、 その相手は彼なのではないか、と、過ぎった想像が当たり前でくだらない言葉を吐かせた。]
……だいじょうぶですよ。
ランディの同室は帰省中だし、 看病するなら向こうがいいでしょう。
[眠るランディを抱き上げようと、その体に再び手を伸ばす]
(192) 2011/08/05(Fri) 22時頃
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[差し出される腕を見ぬままに首をふる。 その腕に滲むものがあることは、気づいていた]
腕を、痛めているんでしょう?
血が滲んでいる、 ……向こうで巻きなおしましょうか?
[小柄で軽いとはいえ、意識のない者の体は少し重い。 長い銀の髪、無邪気な憧れの表明。 彼の歯切れの悪い言葉は、何か秘すべき事情があるのだろうか ――…邪推だと、知っている。 首をふる、それは今の己の立ち入るべき領分ではない。 イアンも手を差し出しただろうか、 手伝いは必要なかったから、だいじょうぶだ、と部屋をでる。]
(201) 2011/08/05(Fri) 22時半頃
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[巧妙に顔を合わせることを避けて。 少なくともまともに謝罪をしたことはなく、 ――謝罪など言えなかった、というのが正しいが]
……痛まなくても、 傷はそこにあるでしょう。
[それは現在の傷か、過去の傷か。 どちらのことをさしてただろう。 振り返る、視線が肩に留まっていたことには気づかない]
すみません、 俺の手当てが嫌なら、ほかの誰かに。
[小さく頭を下げて、医務室へと向かった]
(209) 2011/08/05(Fri) 23時頃
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ヤニクは、ランディを抱えたまま、医務室から出たセシルの姿を見る。
2011/08/05(Fri) 23時頃
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[案じて言葉をかけてしまったけれど、 そんな資格はもとよりなかったことを思い出す。 きっと自分は憎まれるほどの価値もない]
――……、あ
[けれど、その包帯が緩んでいるように見えたのは、 彼が逃げ出すように背を向けたあとで、再度声をかける機会を失った。 鉢合わせした人に小さく会釈をする]
少し様子がおかしいので、医務室で預かろうと。 セシルさんも、体調不良ですか?
[問いを返したのは医務室から出てきたように見えたからだ。二人の間にも気まずい空気があったことなど、気づくはずもなく]
(217) 2011/08/05(Fri) 23時半頃
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ヤニクは、イアンに、医務室の扉を開けてもらうつもりだったけど、蹴り開けることになりそうだ。
2011/08/06(Sat) 00時頃
ヤニクは、ヴェスパタインの包帯のゆるみは、やはり気にかかったまま。
2011/08/06(Sat) 00時頃
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[セシルの姿に足を止めた時だろうか。 >>229 声の様子に、先ほどの気まずさは、 吹っ切ったのだろうと思って、そちらを向いた]
……ん、そうだな。 出来るなら包帯替えるところまでするといい。 利き腕だった。
[常と変わらぬまなざしを向けたつもりが、 下級生が少し赤くなった気が、した。2度3度と瞬く]
(236) 2011/08/06(Sat) 00時頃
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そうですか、急に天気変わりましたね。 体調崩しそうな気候ですから……お大事に。
ちょっと、ベッドに寝かせてきますね。
[ランディに向けるセシルの眼差しは、 暗い熱を帯びて――薔薇の香は強くなった気がした。 その視線をさえぎるような形には、なったかもしれない。
ヘクターがこちらにタオルを返そうとする様子には、 とりあえず両手のふさがってるアピール]
……どうした、って俺も聞きたいです。
[状況は説明できても、理由は説明つかない。 医務室の寝台にランディを寝かせれば、 大分痺れた腕をのまま、乱れた髪を直してやった]
(241) 2011/08/06(Sat) 00時半頃
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ヤニクは、イアンが、やたら丁寧に礼をする様子に、少し戸惑ったりもした。
2011/08/06(Sat) 00時半頃
ヤニクは、へクターがセシルに向ける視線と言葉が、少し違和感で一度目を止めた。
2011/08/06(Sat) 00時半頃
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包帯は、その辺にあるだろ? 俺代理だし、そんな詳しくなくてだな……。
[言いながら立ち上がって、 棚の辺りをあさりにいったから、 ヘクターの行動は見ていなかった]
空調整ってるし、 部屋よりはマシだと思うけど……。
このままで大丈夫なのかね。
[見やったときには、すでにその手は離れていて]
(257) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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[ふと手が止まる。 感じたのは眠るランディから漂う薔薇の芳香か、 あるいは吐き出された精の残り香か]
――……、
[首をふる、窓の閉ざされた室内。 熱を煽る薔薇の芳香は篭っていくだろう]
白雪姫、とは意外とロマンティストですね。 キス、してみますか?
今なら黙認しますよ。
[それからヘクターの言葉に、かるく冗談をまぜっかえした]
(262) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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とりあえず、 あの人に伝えておけば大丈夫じゃないかと。
元看護婦とかじゃなかったでしたっけ? 寮母のご婦人は。
[噂話のレベルで本人に確かめたことはなかったが。 所詮は代理の医務室係、出来ることはそう多くはない。やたら冷たかったランディの体に、季節にそぐわない毛布を引っ張り出すくらいだ。]
(269) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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>>265
ああ、そうでしたね。 ランディは……、
[長く伸ばした銀の髪、無邪気な好意の象徴。 ランディを見やる眼差しに、複雑な色は過ぎるけれど、そこに薄暗いものはない]
ま、王子志願じゃなくても、 酒と煙草からの卒業はお勧めしておきますよ。
[早々素行不良から引退してしまった少年は、 隠居じみた面持ちで、そんな言葉をぽつりと言った]
そんなやっても、なんも変わんないですからね。
(276) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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[ランディの眠るカーテンを閉めて、それから寝台に腰掛ける。 イアンが出て行くのに、軽く片手を挙げた。 様子はさして変わらなく見えた、先ほどの赤面は見間違いだろうと判断する]
[そして、佇むようなセシルにも一度目を向ける。 どこか、上の空そんな風にも見えるのは何故か]
下級生に悪い見本ですよ。
……まあ、気持ちはわかりますけどね。 淫行が入ってない分、マシかもしれませんし。
[それからヘクターに視線を戻せば、見上げた猫の目で少し笑った]
(296) 2011/08/06(Sat) 01時半頃
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[寝台に座ったまま、少しふらついた気がする。 眠りに落ちたランディもまた、香を放っていることには気づかない。どこかだるいのは先ほど炎天下の下で作業をしたせいだろうか、推測するのはその程度のこと]
――……ん、 まあ、取り返しのつかないことにならないように、気をつけて。
あれ、ああ…… ヘクターさんはそういうのないんですね。 校内でないってことは。
[そういうの、が何を指すのかは言わずもがな。 余計なことを言いながら、座った寝台に身を投げるように横たわる。仕草に猫科の気まぐれさが漂うのは、常のこと。 気だるさもまた、流し見る眼差しに滲んでいたかもしれないが] ああ、そう……あと、ヘクターさんノックスさんの保護者ですよね。 あの人もちょっと、情緒不安定っぽかったんで、 ……ちゃんと保護者しててくださいよ。
[それから目を閉じる、眠ったようにも見えただろうか。 その表情は年相応の幼さを漂わせて**]
(318) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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/* 1年生談義に紛れ込めない俺。
孤高の(元)不良少年とか思い込んでおくよがんばって。
(-72) 2011/08/06(Sat) 02時半頃
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―医務室― [>>327 そんなつっこみがあったら、 なきにしもあらずですよ、と適当に返してただろうけれど、 言葉が何もなければ、また感じ始めた熱を逃がすようにため息を一つつくだけ]
――……って、そうだ。
[億劫そうに視線を巡らす。 そういえばセシルは結局医務室に逆戻りしていて、 疲労と言っていたそれは、どうしたのだろう]
……まだ体調悪いなら、無理せず休んでってくださいね。
[食堂で丁寧な言葉遣いで下級生に接していた、 細やかな配慮に満ちた姿と今の様子は、何かかけ離れている。それは確かに疲労を感じさせもしたけれど、あの時ヘクターが彼に投げた言葉は少しひっかかっていた]
(340) 2011/08/06(Sat) 09時頃
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[どこか頼りない足取りで、 戸口へ向かうセシルの背に声をかける]
そうですか、無理しないで下さい。 風邪でも引いたら、声聞けなくなりますから。
俺、セシルさんの声、好きなんですよ。
[閨での声など知らないのだから、 そこには深い意味もなく、ただいつものように、 好ましいことを口にしただけ]
……ランディは、
[そして視界に留める銀の髪、胸がざわつく]
(352) 2011/08/06(Sat) 10時半頃
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[珍しく立ち入るような問いを口にしたのは、 セシルが去った後のこと]
ヘクターさん、 ……セシルさん、どうかしたんですか?
[ここであったことなど知らない。 ただ投げられた言葉にひっかかりを覚えていただけ]
[セシルの小さな呟きは聞こえていた。 何を望んでの「たりない」だったのか。 渇望を示す言葉に、ふと疼くような熱に気づかされる。 無自覚だったそれに軽く眉根を寄せれば――問いかける眼差しは切実そうにも見えただろう。実際は熱を押さえ込んでいるだけ、だったのだけれど*]
(354) 2011/08/06(Sat) 10時半頃
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―医務室― [ヘクターへの問いに答えはあっただろうか、 どちらにせよ、一度寝台からは身を起こす。 隣の寝台から香る薔薇の芳香が耐え難い]
夢とか見てるんですかね。 ……だとしたら、悪夢じゃなさそうだ。
[起きる気配のないランディの髪を乱れもないのに一度直して、 疼くのは熱か、傷痕か。どちらもさして変わらない。 ゆるく首を振れば、廊下へと出た]
(405) 2011/08/06(Sat) 22時半頃
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