65 In Vitro Veritas
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ドナルド! 今日がお前の命日だ!
2011/09/30(Fri) 06時半頃
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― B2階 倉庫方面 ―
[まず地下二階に向かったのは、一つの決意を秘めてから。 そう、あのオリジナルの女を壊したヤニクの鋏を取りにいこうと。
滑り込んだ倉庫内。でも、その鋏を実際手にとって、思ったのは…。 きっと、これだけじゃ、壊れない…という反面とても冷静な判断。>>2:*27]
絞めるもの……
[鋏のほか、探って、麻紐を見つけると、それを適度な長さに鋏で切った。 それをポケットに入れて……。]
(*0) 2011/09/30(Fri) 07時頃
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――……名前よく知らないけど、 赤毛のオリジナル、さん
[ドナルドは食べ物をもった袋をいくつか持っていただろうか。 そのドナルドを中央のコントロールルームに誘う。 話があるんだ、と…。]
その目、手術、どうしますか?
[そう、尋ねたとき、赤毛のオリジナルはどのような反応をしただろうか。 ただ、それまでの話など知らないから、手術はするだろうと思った。その映像のように、赤毛は手術台に縛られて殺されるだろうと…。
だから、少しでも躊躇って、こちらから目線を外したとき、その無防備な首に手を伸ばした、そう、それは、まるで抱きつくような形にもみえたかもしれない。
飴色の髪がその顔を擽り、青灰の瞳はその隻眼を見つめただろう。]
(*1) 2011/09/30(Fri) 07時半頃
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貴方は、確か、すごい人、なんだよね? ボールを投げる人? ユウメイジン?
[オリジナルの能力が優れている。 そのうえ、自分らから奪うのだ、彼らは……
すべてを。]
(*2) 2011/09/30(Fri) 07時半頃
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――……赤毛は、いいやつなんだ。 だから、貴方が壊れきってしまえば、
[きっと戸惑っているその首に器用に麻紐を巻く。 ガラスの吹き竿を一日回し続けるその節だった手は、
躊躇いなく、その柔らかい首の肉を締め付けた。]
(*3) 2011/09/30(Fri) 07時半頃
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[大きな身体は、それでも、抵抗にこちらの背と髪を掴んだ。 その握力は、やはり強く、首が後ろに折れるけれど…手は離さない。
目を閉じ、必死に締め付け続ける、と、どれくらいの時間が経ったか、その身体は痙攣を繰り返してから、静かになる。]
――……はなせ
[その手が髪を掴んだままだったのを無理やり引きはがして…。壊れたその身体から離れた。]
(*4) 2011/09/30(Fri) 07時半頃
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― コントロールルーム ―
[そして、コントロールルームの隅、ドナルドの壊れた身体が横たわる。 首を絞めた麻紐はそのままに、見開いた目はこちらを見ているようだったので、閉じさせてから…。]
――…これで赤毛は、もう、傷つかない。
[そして、ゆっくりと息をしたとき、背中が痛んだ。 それはペナルティ。
誰かが見ればわかるだろう。その太いドナルドの拳が背中に血がにじむ傷を作っていること。
もちろん、今は、服に隠れて、 見た目にはわからない。]
(*5) 2011/09/30(Fri) 08時頃
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食べ物……。
[その手にいくつかあった食べ物をいれた袋に気が付いたのはそのあと、 それは大事なものだと、判断し、コントロールルームの机に置いた。
空腹であったかもしれないけど、とても食べる気にはなれなかった。 そして、背中の痛みに眉を寄せながら、コントロールルームから出ていく。**]
(*6) 2011/09/30(Fri) 08時頃
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/* ドナルドキリング、wikiのコメント欄に状況だけ残しました。
(*7) 2011/09/30(Fri) 08時頃
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/* コントロールセンターだった
orz
(-10) 2011/09/30(Fri) 08時半頃
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ニック……
[そして、ニックの姿をみつけたなら、 近寄って囁くだろう。
赤毛のオリジナルを壊しておいたよ、と。**]
(*8) 2011/09/30(Fri) 08時半頃
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― B2階へ ―
[階段を下りると、自分が食べ物を見つけた場所、倉庫に向かう。 だけれども、その時には、すでにそれは分けられて袋詰めされた後だったのだろう。 何もないので、倉庫から出て、辺りを見回している。]
(9) 2011/09/30(Fri) 17時頃
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[その広い背中を見つけた時、それは最初赤毛かと思った。 だけれども、服装が違う。すぐにオリジナルだと思い直した。そのオリジナルを少し距離のあるところから見つめていると、向こうもこちらに気が付いた。]
――…ああ、その食べ物。 そう、分けてくれたんですね。
[一つ袋をくれただろう。なので、丁寧に礼を言った。]
目……。
[そして、相手の顔を見た時、ふと、そう漏らす。 目がないというのは、自分たち、クローンにとってはペナルティ、だけれども、彼らにとっては?
ただ、深く事情は訊くことはできず、また去りゆくその背中を見つめていた。**]
(10) 2011/09/30(Fri) 17時半頃
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[テンソウソウチのこと。 自分もわかっていた。
だけど、あえて言ってなかった。]
――…… そうだな。
[赤毛のオリジナルを壊したこと、後悔はしていない。 たぶんそれは、今、赤毛がそのために自分の目を抉っていると知っても…。
オリジナルから受ける圧倒的な劣等感よりは、 いい、と…。]
(*10) 2011/09/30(Fri) 23時頃
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セシルは、しばらくは、いろいろ探索していたかもしれない。
2011/09/30(Fri) 23時頃
セシルは、コーダは、B2階を探索していたかもしれない。
2011/09/30(Fri) 23時頃
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[疲労感を感じていた。 それが、オリジナルと同調していることなど、気づいてはいない。
ただ、仕事中、休むのは、決められた休憩時間のみと言われていた癖にすぐに立ち止まることはなかった。けれども、やがて、空腹と、喉の渇き、そして、身体の痛みに、壁に手をつきしゃがみこむ。]
(40) 2011/09/30(Fri) 23時頃
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>>32
[その時、小さく、誰かのうめく声が聞こえた。]
――………?
[どこだろうかと…だけど、すぐに場所を特定はできない。]
(42) 2011/09/30(Fri) 23時頃
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― コントロールセンター ―
[声の元を探して、その入り口にたった。 開く扉、そっと覗き込む。 次に見た光景に目を丸くする。>>35]
――……赤毛……!!
[そう、声より先に身体が動いて、 そして、赤毛の手をその背後から掴もうとする。]
何、やって る!!
[その背中から、赤毛の前に横たわる人物、その顔が、目の周りが血濡れているのを見る。まだ、そのときは、赤毛の顔は見ていない……。
ただ、その人物の目にはめ込まれた、その何かが…。 一瞬自分を見た、
ような、幻影。]
(55) 2011/09/30(Fri) 23時半頃
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赤毛……ッ なん で……。
[それは、目玉、であると、 認識して、
声にならない悲鳴をあげた。]
(*11) 2011/09/30(Fri) 23時半頃
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>>59
――……ぃッ
[振り向く赤毛。その顔を見て、悲鳴をあげそうになって、こらえる。ただ、青灰は驚愕に揺れて、しばらく、それは見開かれた。]
おま……え
[開いてる片手を自分の口に宛がう。 息が一瞬詰まって……でも、それどころじゃないのは、赤毛のほうで……。 赤毛のオリジナルが起きないことよりも、その赤毛がとったであろう行動に、すっと一瞬血の気は引いたけれど…。]
ばかっ…お前、それは、
[ペナルティといおうとして……その言葉に、今、そのオリジナルが壊れた今、意味があるのかさえ、一瞬わからなくなって…。
とにかく、赤毛の腕はそれでも放さず…。その身体を、オリジナルから離そうとした。]
(60) 2011/09/30(Fri) 23時半頃
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[せっかく、お前が無事であるようにと、 お前の目は、お前だけの!!
そう叫びたくなったが、息が詰まって、言葉も詰まった。]
(*12) 2011/09/30(Fri) 23時半頃
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>>63 [痛い…そう告げる赤毛に、眉を寄せて、その身体を抱き寄せた。]
――……お前の、オリジナルは……。
[もう、壊れている。そう、言っていいか悩む。 首に巻きつかれた麻紐は、その身体を壊しただろう。
昔、イタンシャのクローンが、首に縄をつけてぶらさがってた話。 年長者から聞いたものもあったかもしれない。
そこを絞めれば、壊れること、知っている。 知っているけれど。]
眠っている、のかも、しれない。
[抱き寄せる赤毛の身体。その顔から熱い液体がしたたり落ちる。 それをどうすればいいか、わからない。
わからないから…。]
(68) 2011/10/01(Sat) 00時頃
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誰か来てくれッ
[そう叫んだ。それは精一杯大きな声で…。 腕の中の赤毛をぎゅうっと抱きしめながら。]
(70) 2011/10/01(Sat) 00時頃
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>>72
お前、いつからそんなに、その、イワセ?に?
[歪な笑み、そして、イワセを起こさなくちゃと、身体を引き離そうとする赤毛に、今度は違う意味で、目を丸くする。
状況からわかる。 そう、赤毛は自分で、自分の目を抉って、イワセに捧げているのだ。 それは、ある意味、クローンとしてとても正しい。 映像のナレーターもそんなことを言ってた。
だけれども…!]
赤毛…お前、こいつのこと……? こいつにだったら、ああ、されても、いい?のか?
[訊くまでもなかったかもしれない。 実際、赤毛は、もう……。*]
(76) 2011/10/01(Sat) 00時半頃
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/* 今日半狼襲撃したいと要望しておきます。
(*13) 2011/10/01(Sat) 07時頃
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>>81 [赤毛をぎゅっと抱きしめていた。 そう、この優しいやつを、壊したくなかったから。
だけど、赤毛は、それでもイワセを求める。]
――……目をとらなくていい ほうほう? イワセが?
[その言葉にまた青灰の瞳は揺れる。そして頬はひくついた。 そのあと続く言葉の欠片。わからない言葉もあるけれど、それは、イワセと赤毛が確かに、何かが通じたものを示してい ること、わかる。]
イワセに……
[イワセに訊きたかった、その言葉に、抱き寄せていた腕の力は緩み…。 そのまま、赤毛の身体を放してしまう……。
その笑みが、さっきのセシルが出した音楽と重なる。]
(101) 2011/10/01(Sat) 08時半頃
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あ……
[鳴る…さっきの、ヴァイオリンの響き。 心の中で嫌でも再生される。
手は、もう、赤毛に伸ばせない。
そして、ゆっくり割れた青灰の瞳が振り返るのは……。]
――………
[>>88その戸口に立ち尽くす姿は、ニーナに見えた。 あの日、来るね、と約束してこなかった、そのまま消えてしまったニーナに…。]
(102) 2011/10/01(Sat) 08時半頃
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セシルは、コーダは、ふらりと立ち上がると、セシルに歩み寄る。
2011/10/01(Sat) 08時半頃
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(ニーナじゃない) (わかってる) (ニーナじゃない) (知ってるよ)
――……セシル、さん 話が……
[それは違うこと、知ってる。だけど、もう、 話したい相手は、そう、自分を知ってもらいたい相手は、
その自分のオリジナルだけで。]
(103) 2011/10/01(Sat) 08時半頃
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[そのとき赤毛は、と尋ねられるなら、首を振る。 そう、自分ではあの、目をどうにかすること、できるわけがない。 せめてその場から離そうとしたけれど、
そのイワセをそれでも求める言葉は、 そこから引き離すことのほうが残酷なのだと彼に思わせてしまう。
そう、その痛みをそれでも消してしまおうとする方法をコーダは一つしか思いつかなくて…。
でも、それを、今することはできないくて…。]
(104) 2011/10/01(Sat) 08時半頃
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[セシルの腕をそっと、とろうとする。 そして、そのままコントロールセンターの外へ。]
二人で、話したいんです。 貴方にだけ、話したいことがある。
[そのまま通路東側に連れていこうとする。 トイレの横の空き部屋を見つければ、そこにと…。**]
(105) 2011/10/01(Sat) 08時半頃
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