人狼議事


213 舞鶴草の村

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【墓】 琴弾き 志乃

 ― 回想 ・ 失くし物は何だったか ―

[ “鼠小僧” の唄は、其れは其れは評判が良い。
往来で三味線を構えれば、誰かに尋ねるまでもなく、次から次へ 耳に飛び込んでくる噂。
次は伍区だ、今度は陸区だ、遂には人が盗まれた、だと。]

 此処まで大事になっちまっちゃあ、何が本当で何が噂か分かりゃしねえ。

[終いにはとんでもない美丈夫だとか、実は小僧でなくて女だとか 勝手に足が生えて立ち去って行く噂を聞き流しながら、街を訪れてから増えるばかりの日銭を集める。

成る程、“義賊” と言うならば、自身が受けるこの恩恵も、鼠小僧の施しの内に入るのだろうかと 複雑げに眉を寄せて。
――否、“彼” を信じるならば、自分は “盗まれた” 側なのだろうけれど。]

(+0) 2015/01/26(Mon) 22時頃

【墓】 琴弾き 志乃

 結局 何が何やら、はっきりしない侭なのだけは頂けねえ。

[陸区へ引っ込む道すがら、手慰みに懐から取り出したのは 鼈甲仕立ての小さな櫛。
盗まれる物と云えば此れくらいだと いつぞやの少年との会話を思い出し。
興味を失っては再び、袂へ落とし込む。
そうして思考は、前日会話した異国の女とのものへと。]

 万に一つ、声だったとして。
 盗むなら盗むで、しゃっきり全部持ってけってんだ。

 ……まあ、どうせ杞憂かね。

[今日は随分、喉の調子は良いのだから。
あれも一時的な物だっただろうと――もしくは彼女がくれた砂糖菓子のお陰かしらと、潤った懐に浮いた思考で 適当な物を考えて。
すっかり慣れ親しんだ廃寺へ辿り着けば、重い荷物を降ろして ふう と息をついた。]

(+1) 2015/01/26(Mon) 22時頃

【墓】 琴弾き 志乃

 ― 回想 ・ 廃寺にて ―

 ……ん。

[異変に気付くのに、そう時間は掛からなかったか。
随分と軽い袖を持ち上げて、過ぎった嫌な予感を振り払いながら ひっくり返した袂は、 けれど空だった。]

 ……ない、?

[肌身離さず持ち歩いていた筈の 件の櫛が――何処にも、無い。
“鼠小僧” と、記憶に新しいその名前を浮かべては、すぐに払い去る。
つい先まで、手元に有ったのだ。
ならば何処かへ落として来たに違い無い。]

 ……何やってんだ、あたしは。
 あれが無いと――…

[だんだんと速さを増して鳴る心の臓を、胸の上から押さえ付けて。動揺に乱れた言葉と共に脳裏に過ったのは、

 酷く酷く、懐かしい記憶。]

(+2) 2015/01/26(Mon) 22時頃

【墓】 琴弾き 志乃

 
  “――あんたはいっとう強い子だから”
  “――きっと独りでも やっていけるだろうけれど。”

[掟を破って群れを終われた、少女の頃。

旅支度を終えて、人の気配に背を向けた時。聞こえたのは、一番の古株の姐さんの声だった。
それに自分は、何と返したのだったか。]

  『そうだよ、何も困りゃあしない』

[と、・・・大方そんなところ。

掟を破ったのは、本意で無かったとは云え。
寂しいとも、嫌だとも、口にしたところでどうにかなるものではないと、理解していたから。
其れを思い知るくらいなら、言葉にしない方が良い。]

(+3) 2015/01/26(Mon) 22時頃

【墓】 琴弾き 志乃

 
  “――あたしだと思って、持って行きなよ。”

[手渡された小さな櫛には、まだ姐さんの体温が残っていた。
其れを彼女が大切にしていたのも知っていた。
そして自分は、]

  『こんなもん、欲しくもない』

[――と。
天邪鬼な言葉を其れだけ伝えて、背を向けた筈。

指先から伝う誰かの温度は、誰かの思いの篭った品は、嬉しくて、それから寂しくて、涙が出そうな程だったけれど。
そんな言葉でさえ、口にしてしまったならば。
恋しくて切なくて、堪らなくなってしまうではないか。

――そう、思っていたつもりだった。] 

(+4) 2015/01/26(Mon) 22時頃

【墓】 琴弾き 志乃

 ……欲しかったよ。

[一言一句違わず、鮮明に耳の奥を走った記憶に 空っぽの袖を握って、ぼろりと言葉を零す。]

  “――体にゃ気を付けるんだよ。”

[向けた背中に掛けられた言葉には、返事もせずまま歩き出していたのだっけ。あの時伝えるべき言葉は、其れこそ 山程あったろうに。]

 …あたしは、

[暖かくて優しい姐さんが、羨ましくて好きで堪らなかった。
綺麗で思いの篭った櫛が欲しくて、嬉しくて、堪らなかった。
口にしようとした言葉は、全て。喉に詰まって飲み下される。]

 …忘れてた。
 そりゃあ、忘れてたんだ。
 使おうともしなかったから。

[素直で綺麗な感情も 言葉も、全てあの日に置いてきた。そんなもの、無くても大丈夫だと思っていた。
自分には 唄が有るのだから。]

(+5) 2015/01/26(Mon) 22時頃

【墓】 琴弾き 志乃

 だけどさ、

[――唄だけじゃあ伝え切れない言葉など、数え切れない程ある。
どんなに心を込めて紡いだところで、音に乗せるその旋律は、正しく “自分の言葉” には成り得ないのだから。]

 返しなよ、鼠小僧。
 そりゃあさ、あたしンだ。

 心だけじゃねえ。
 気持ちだって、言葉だって。
 あたしの言葉はぜんぶぜんぶ、あたしンだよ…!

[宵の闇だって、はなから何も映さない視界では 恐れるものなんて無い。
軋みを上げる扉を開いて、来た道を再び辿ろうと。

今はまだ、盗まれた物なんて―― “綺麗な言葉” なんて、二の次。
おざなりに草履を足に引っ掛けて、酷く明るい月の下へ、飛び出して行っただろう。**]

(+6) 2015/01/26(Mon) 22時頃

琴弾き 志乃は、メモを貼った。

2015/01/26(Mon) 22時頃


【墓】 喧嘩屋 辰次

ー回想 伍区ー

[幽霊とかそう言う類のもんは、夜にしか出れねぇもんだと思ったが…そんなことはないらしいな。お天道様が昇ってても歩けるし。
…まあ、相変わらず人には触れねぇし全く気付かれねぇが…。]

…一番困るのは、酒が飲めねぇことなんだよなぁ…。

[こいつが返ってくる代償としちゃ…大したこと…うーん、ねぇのかこれは…。
まあでも、いいか。なんであれ、忘れちゃいけねぇ事をちゃあんと思い出せたんだ。禁酒だって…やってやらぁ。]

昼でも夜でも歩けはするが〜♪
酒は飲めねぇ残念幽霊〜っと♪

(+7) 2015/01/27(Tue) 01時半頃

【墓】 琴弾き 志乃

 ― 陸区 → 伍区 ―

[気配や 雰囲気や 異変や。
日頃から、そういったものを感じ取る力は優れている方であったけれど。

常と違うのは、世界の方か 自分の方か。
どの道今は 其れにも気付く事はない。
見えぬ視界を補おうと膝を着いては じりりじりりと、失くし物を探すのみ。]

 ……盗まれなくとも、こうして失くしてんだから 世話ぁないわな。

[自嘲めいてぽつりと落とした言葉は 常より覇気を潜める。
件の櫛は、決して盗まれた訳ではない。
つい先まで手元に有って、そしてただ 自身の慢心で失いかけただけ。]

(+8) 2015/01/27(Tue) 17時半頃

【墓】 琴弾き 志乃

 …にしても 悪趣味だね、本当に。

[ゆっくりゆっくり、一歩一歩 地を探りながら。
目に見える財には目も呉れず もっともっと深い場所を攫って行った “男” へと、意識は逸れた。

顔も、真の名すらも知らぬ “鼠小僧” が、噂の大泥棒が。こんな小娘の言葉ひとつ盗んで去って行くなんて、可笑しな話にも程が有る。
其れは 宝とも言える物を疎かにする自分への警告か。
若しくは “彼” 自身が、それを持たぬ故の窃盗か。]

 …どのみち、遣り辛いったら堪んねえ。

[前者だとすれば、はた迷惑なお節介だと鼻を鳴らしながらも ぐうとも反論できない。
――もしも、後者だとすれば。]

 …さて。
 天下の鼠小僧様にも、足りないモンはあるのかね。

[ひとり唸ってみたところで、それに対する答えが期待できる筈もなかった。
そも、自身の勝手な推論だって、正しいかどうかなんて理解ったものじゃあない。
喩えば他の理由があると、そう言われて仕舞えば 其れで終わりの話。]

(+9) 2015/01/27(Tue) 17時半頃

【墓】 琴弾き 志乃

[そうして じりじりと身を進める内に、ぞんざいに髪の隙間に差し込んだ異国の髪飾りが、つ と滑り落ちては――、]

 ……ああ、でも。

[髪を離れる前に、それだけはと手のひらで受け止めた。
装飾品になど縁が無かったから、酷く不格好だろうけれど 耳の上へと留め直す。]

 ちゃあんと言葉を伝えなきゃいけないんは、姐さんにだけじゃあない、か。

[この髪飾りの持ち主だった彼女にも、それからこの村へ来て、其れなりに言葉を交わした誰にも彼にも。
上手く言葉を伝えられなかったのは、きっと “盗まれたから” だけじゃあ、無い。

“鼠小僧” の思惑が、そんな自身の心の奥底まで及んでいたかなど 知る由もないけれど。
あんたにゃ敵う気がしないね と、険の取れた笑い混じりに独りごちて。]

(+10) 2015/01/27(Tue) 17時半頃

【墓】 琴弾き 志乃

[どうにも浮世離れしたこの場所では、時間感覚さえ希薄になっただろうか。
そのまましばらく、人の目が無いのを良いことに 地べたを這って、落し物を探していただろう。

――どこか遠くで聞こえる時計の針の音は、右回りか 左回りか。はたまた――只の幻か。]**

(+11) 2015/01/27(Tue) 18時頃

琴弾き 志乃は、メモを貼った。

2015/01/27(Tue) 18時頃


【墓】 喧嘩屋 辰次

………あぁ。

[暇だぜ。とんでもなく。
仕事をやめてからやってたことは、酒を飲むか酒を飲みながら誰かと話すか酒を飲むかだからな…そりゃ酒を取られたらどうしようもねぇ。酔っ払いがしらふになったらただのおっさんだ。
つまり、今ここで誰にも触れなく気付かれないのをいいことに、勝手に団子屋の椅子に座ってたりする俺ぁただのおっさんってわけだ。]


…なーんか酒の代わりになる飲みモンねぇかなぁ…。

(+12) 2015/01/27(Tue) 19時頃

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