少年は階段を下りる。下へ、下へと渦を巻く螺旋階段。 目の前には、三本の尾を持つ『毛むくじゃら』。 短い足を細かく動かして、案内人のように、影のように。 ぴたり。少年の前をするすると這う。 闇に浮かぶ螺旋階段を踏み外せばどうなるのだろうか。 確かめる気も起きずに真ん中を歩く。 眼下、ぐるぐると回る渦巻きは果てが無いように見えた。 どれだけ歩いたのだろうか。 どれだけ歩けばいいのだろうか。 変わり映えのない闇の中を往く少年。 刻まれ流れる時から切り離された世界では、刹那の出来事のようでもあり、永久の責め苦のようでもある。 生きて還れないかもしれない。 でも行かなくてはいけない。 何故なら、そこには……。
(#0) 2010/06/26(Sat) 23時頃
sol・la
ななころび
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