[次に、ヴェスに聞いていた区画に行き、ギリアンの墓前に花を添える。(>>8:165)
ギリアンの墓が、自分が作った不恰好なヨーランダの墓の隣だったことに驚き、そして同時に嬉しく思った。]
そういえば友人だったね、ヨーラとギリアンは。
トニーと一緒に4人でお酒飲んだっけ。楽しかったね。
これでヨーラ、君も寂しくないかもしれないね。
あの時みたいに、一緒にお酒飲んだりしてるんだろうか。
……楽しかったから。もう飲めないの、残念だよ。
[俯きながら呟いて、ヨーラの墓前にも花を添える。彼の言葉もまた思い出し、あの時聞かれた返事をした。(>>7:5)]
あぁ、俺が歴史を作るとも。
でも、ヨーラ。
君は間違いなく、歴史の担い手の一人だよ。
俺が君に送った手紙の、文言通りのね。
……君が思っている以上に、俺はいろいろ君に助けてもらったと思うんだ。
ありがとう。
[足元に擦り寄ってきたうさぎを抱き、安らかに眠るよう祈りを捧げ、共同墓地を後にした。]
−回想終了−
(*73) 2011/11/25(Fri) 03時半頃