…宗教上の問題であるなら仕方あるまい。
貴様がオレに何の欲情も抱かないとしてもそれを咎めるつもりは元よりないがな。
[要はオレが子種を供給出来れば問題ないのだから、と続けようとした言葉は、彼奴の挑発めいた台詞に遮られた。>>*31
これは遺伝子を残す重大な儀だ、独り善がりの行為を望むわけでは無いのは確かである。
乗せられたわけではない、決して。]
不能というわけではあるまいな、そうだったとして貴様の欠陥をオレのせいにされるのはかなわない。
[予想通りではあるが何の反応も示さない相手の股間から叩かれた脚を引き、顎を持たれて視線を上げるとそのいけ好かない大人の余裕とやらに問いかける。
そしてどうやら相手は口淫をお望みらしい。
神聖なオレの口で男の性器を咥えるなど、とその様な行為はしたことがないのだが。
主導権を握られるのにも苛つきはある。
しかしオレの場合、多少吐精したとて、此処に集まった連中の中ではおそらく一番回数を張れる自信はあるが、と考えれば相手は年上だ。
そう考えれば、一回くらい抜いてやれば大人しくなるかもなと考えた。]
(*35) 2015/11/12(Thu) 23時頃