人狼議事

194 花籠遊里


【赤】 看板娘 櫻子

[とん、と。
 一度胸元に添えることを許された頭は、そっと微かな音を立てました。
 亀吉さんという御方は、とてもお優しい方です。
 何も謂わずに突然と身を預けた僕のことを責めることもなく
 享受し、果てはその指で頬を撫でてまで下さるのです。
 涙など枯れ果てた、可愛いげのない櫻の枝葉を
 淡藤の蔓が、柔らかく撫ぜてゆきました。
 落ちることも、流れることもない朝露。
 その色も、その味も、僕自身とて知ることなどないのです。

 亀吉さんの手が、僕の肩へと回るのならば
 僕はまるでそれが自然であるかのように、身体を彼へと擦り寄せました。
 眸同じく射干玉の髪を梳く手に、吐息を溢したのでございます。]

(*25) 2014/09/15(Mon) 10時頃

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