[攻める波が引いたのはと在る男が現れた時。>>*17細い笑みを浮かべた男は身形よく。研ぎ澄まされた刃のようにも隠密には感じられた。家老――ナオエが最も警戒する者のひとりか]……、―― [す、と真っ直ぐに立ち色違いの目でその男を見つめる。彼は、取り次ぐ気できたのか。わからない――しかし。乱れた息を抑えつけながら、口を開く]陸奥守に、お会いしたい。
(*19) azuma 2015/01/13(Tue) 16時頃