307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜


【赤】 逃亡者 メルヤ


奥さん……。
私、優さんの奥さんになれたんだ……。

[かみしめるように呟く。
じんわりと、幸せで。
優さん、と呼ぶ文字は同じでも、自分が彼を呼ぶ声は柔らかさを増し、大好きという気持ちが込められていると思う。]

――はい。

変えてください、……逃げたりなんかしないから。
つ、ついていけるかは少し不安だけど!

[あの夜より遠慮ない様子なのは伝わるだろうか。
もうダメは言ってしまいそうだとこっそり思いながら、優の手によって生まれたままの姿にさせられてしまう。
やはり、まだ、恥ずかしい。
ぴたりと太腿をくっつけてまた正座をして、もし何か言われたら、赤くなって軽く睨むように見つめたりしたかもしれない。]

(*15) saiki 2020/09/21(Mon) 01時頃

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