[と、北仲>>207が勢い込んで神田の言葉に反応する。
勝手口、そういえばそんなものもあった。自分はわざわざ確認はしなかったけれど、誰かが確認していたような。……神田だっただろうか。
思って、彼女に視線を向ければ「覚えていない」という曖昧な返事。>>214 彼女ではなかっただろうか、と少し不思議に思いながら、言葉は唇から滑り落ちた。]
……開かないよ。
外に通じる扉とか、窓とか、全部。
[勝手口だけではない。既に何人かが試したであろう玄関ホールの扉も、──外へ続く道は、今、全て閉ざされている。
言ってからすぐに、これは不安を煽る言い方だっただろうかと後悔が芽生える。
けれど、どうせそう暫くしないうちに分かる事実だ。
それに、何人かはもう既に、ここが現実感を欠いた密室空間であることに薄々気付き始めているだろう。
少女の言葉を聞き咎めた者が、それを信じるか信じないか。
どうしても自分の目で出口がないかを確かめたい者もいるだろうし、そうだとしても、それを止める気は特になかった**]
(@34) 2015/02/02(Mon) 13時半頃