[声をかければ、セーラー服の少女が勢いよく振り向く。>>159
先ほどと同様、やはり驚かせてしまったらしい。]
……びっくりさせて、ごめんなさい。
[神田にそうしたように、ぺこりと軽く頭をさげて謝罪をひとつ。
彼女のすぐ傍に立つ男に視線を移せば、全体的に着崩した衣服に二枚歯の下駄が少し珍しい。そんなことを思っていたら、男からどこか芝居がかった挨拶を受ける。>>161]
おはよう。
……んっと。あんまり、ハッピーじゃないかな。
[時を知らないこの場所では、どんな挨拶が適切なのかは定かではないけれど、男に合わせた形で挨拶を返した。
少し疲れた気持ちを振り返ってみれば、あまりハッピーではないなと思ったのは確かだったけれど。
制服の男女に下駄の男、おまけにピエロというこの不思議な取り合わせを眼前にすれば、心の何処かでむくり、好奇心が頭をもたげていた。]
(@24) 2015/02/01(Sun) 20時頃