―それなりに時間がたってからの、薬屋―
――あー…
[ぱちり。目を開ける。
大口を開けて寝ていたようだ。
適当な所で寝コケて居たからと言って風邪をひくような体ではなく、…というかそもそも、自分の薬に世話になるような事は一切ない訳なのだが。
未だ靄のかかった頭で日付と時間を確認し、ハロウィンを寝て過ごした訳ではない事を知る。
ハロウィン。夜と昼とが交わる日。
別に待ち遠しい訳ではないが、この時期にしか会えぬ知り合いも、手に入らない珍しい品もある。外出は億劫だが、期を逃せば来年までお預け、だ。
それに、去年は前夜祭もハロウィン当日も、その次の日も、そのその次の日も。計四日ほど寝て過ごした。今年もお預けを食らってはたまらない。
今日はまだ前夜祭。それでも、顔馴染みは既に出てきている頃だろうと、
8日ほど着っぱなしの服を、やっと着替えた。]
(@14) 2014/10/19(Sun) 02時頃