……そっか。
[>>75 先ほどからの梶の言動は、どうにも子どもみたいだった。
一緒に行きたくないとか、一生わかんないだとか。それは全部、自分を突き放すような言動だったけれど、傷ついた、とは思わなかった。
むしろ何処か、迷子の子どもに対峙しているような、放っておけないような感覚さえ覚える。
よし、と顔を上げた。
梶が一緒に行きたくないというので、それじゃあ一足お先に台所へどうぞ、後から行くから。と言った旨の言葉を投げるつもりだったけれど。]
……じゃあ、ごはん。
食べに行こう。
[あっさりと、話を切り替えるようにそう言う。
唐突過ぎる提案に、彼はどのような反応を見せただろうか。
彼の抱え持っているものは知らない。分からない。
だって彼は、煽るような突き放すような言葉で、それを悟らせはしない。
だから分かるわけはないけど、ひとつだけはっきりしたことは、彼もまたおなかがすいてきているということだったので。>>55
ひとまず腹ごしらえをせんと、梶の服の裾を掴んで歩き始めようとするだろう。*]
(@11) 2015/02/07(Sat) 18時頃