──少し前・ホールにて──
[神田たちがやり取りするのを言葉少なに眺めていれば、自分と同じくあまり言葉を発さない少女の存在がふと視界に入る。
確か、名乗ってくれた名前は、花村麻里、と言っただろうか。>>84
この中で比較的、自分と年が近いようだった。
恐らくは人と話すことに慣れている他3名とは対照的に、大人しい性格なのだろう。
ただ、沈黙を守りながらもその瞳はじっと個々の様子を伺っているようにも見えた。
何かに似ているな、そう思って、ああ、と思い当たる。
うさぎ、みたい。
麻里からも、自分の存在に関して核心をついた感想を抱かれているとも知らず。>>87
何処か警戒心の高そうな彼女の姿に、愛らしく少し怖がりな動物の姿を重ね合わせて、ひとりこっそりと納得した*]
(@11) 2015/01/31(Sat) 19時頃