…来い。八十禍津日神よ。共に奴らに目に物見せてくれようぞ。
[言葉と共に闇よりも黒くマガタマを湖に沈める。湖面が急激に盛り上がり、見る間に湖そのものが赤黒く濁っていく。
そうして……そこには巨大な、山のようにとぐろを巻く龍蛇の姿があった。町からありったけ集めたマガツヒを喰らい、本来あるはずがないほどに肥大した姿。それは、ある意味では「奇跡」の一種だ。人智が及ばないという意味では]
さあ……共に天津神を討ち滅ぼしに行こう。
奴らの結界も、今のお前なら破れるやもしれぬ。
いや…破れるはずだ。
マガツヒが足りなければ喰らえ。悪魔も、この際人間も神も、、この中にあるもの全てのマガツヒを喰らって構わない。
邪魔するものは私が全て討ち滅ぼしてやろう。
ただ……その暴威のままに暴れてこい。
[湖に雷鳴の様な咆哮が波打ち暴威が吹き荒れる。そこにいる漆黒の巨大な龍蛇は飛翔し…中空へ辺りが暗くなるほどの巨体を浮かせる。無秩序に暴れ、近くにいる者をそれがなんであれ、襲い喰らうだろう]
(@10) 2016/06/24(Fri) 23時頃