[卒業生が誰も来ないため、教壇の上にいるのは落ち着かなくなってしまう。
教壇からおりて、教卓から数歩離れた場所で一先ず待機することにする。
ふと視線を送ってしまうのは、教卓の上に置かれたままの落としてしまった造花。
物思いに耽っていたため、永池が近くに来たことに気付けない]
え、あ………
[永池の問いかけ>>26にはすぐに言葉を返せず、瞬いてしまう]
顔色が良くないのはいつものことですから。
だから、大丈夫……です。
[たどたどしく紡いだ言葉は今日何度目の嘘になるか考えたくもない。
椅子に座るよう勧められれば、困ったように眉を下げる。
卒業生でもないのに、座ってもいいのかそんな遠慮があって、お礼を言うのみ]
………っ…!
[じっと顔を覗きこまれて、何かに気付いたような顔をされれば、咄嗟にどう取り繕えばいいか分からない。
血の気が引きそうになり、肩に羽織っていたコートが落ちそうになる。そのコートに伸ばされた手にも意識を向けられず、顔を俯けるしかなかった]
(@10) 2011/02/28(Mon) 19時半頃