【独】 見習い医師 スティーブン

　……───ン、っ……！

［こぷりと、口内に広がったその味は、今までに味わったことのないもので。
　けれど］

　……とても、美味しかったですよ。

［温く、ドロリとしたそれを、喉を鳴らして嚥下する。
　そして、口端から垂れた名残を指先で拭いながら身を起こし、膝を小さく震わせている鳴瀬に唇を近付けて］

　今度は……士朗がしてください。

［そう囁きかけながら、情欲に潤んだ双眸を向けた］

(-1696) nordwolf 2011/05/27(Fri) 21時頃