【独】 さすらい人 ヤニク

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―ピクニック当日―

…うん、作り方は知ってたのよ？
私は『万物の記憶』なわけだし…？
そういう先人達の記憶があるの！
レシピは頭の中にぜーんぶはいっていたのよ…ヤニクじゃないけど、完全に、ね？
でも…まぁ…

[そこまで言って、私は口ごもり、二人から目をそらす]

その…作った経験はなかったから………。
……ごめん…。

[私は申し訳なくなって座り込んだまま膝を抱えて頭を伏せた。
目の前にあるのは3人分のお弁当。
折角良い天気なのでピクニックにでも…そういう話になったところまではよかったのだけれど、丁度2人は用事があったので、ならばと私がお弁当作りを買って出た。
作り方は何十ではきかないほどの知識があったし、出来るとおお持ったのだけど…結果は惨憺たるものだった。
普段はヤニクがご飯を作ってくれるし、家事なんてやったことがなかった私は、食べられるかどうかも怪しいものを作るので精一杯だったのだ。
自分の不甲斐なさに涙が出てきた]

(-1637) leaf 2011/06/20(Mon) 00時半頃