― IF 地下室 ―[浜辺に打ち上げられた魚のよう、びくびくと跳ねる青年の身体。聞こえる悲鳴は最早声ではないなと男は思う] へえ……俺に助けを求めるなんてね。[身体中を朱に染めて、片目から涙を流す彼を見下ろす。シャツ一枚で立ちはだかる姿は傍目に見れば滑稽でもあるのだが、青年には恐怖の象徴でしか無くなってしまったのか] でも 止めてあげない。 [一笑に付して、潰した手を踏み躙る。悲鳴を上げるための口に、男は拳を捻り込んだ] ちょっと黙りなよ。
(-1218) Ayame 2010/04/18(Sun) 22時半頃