【独】 手妻師 華月斎

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>>-963 白鷺

　んっ……―――

[軽く噛まれたのは上唇か、下唇か。
鼻に掛かった声が漏れた。]

　……躾ける気も、ないんやろ？

[躾けの出来ていない胡蝶は、
悪びれもなく本来は白なはずの紅い鳥を見て微笑む。

返しに、またそっと唇を合わす。
柔らかく、唇のあわいを食んで、離して。
上唇を、下唇を舌でチロリと舐め上げ、ゆるく歯を当てた。]

(-973) mitsurou 2010/08/11(Wed) 12時半頃