【独】 粉ひき ケヴィン

――if・風呂ーる〜ヨーラと一緒編〜――
[おずおずと、それでもこちらに来ようと距離を詰めてくれる様が愛おしくて、男の頬は緩みっぱなしだ。

けれどもこの男の頭の中で、今まさに肉食獣が涎を垂らすが如く「早く腕の中にこい、美味しく食らってやるからこい」などと喉をならしていたことを、彼女は想像もしないだろう。

と、そんな不埒な願いを神様が聞き届けてくれたのか、バランスを崩したヨーランダがこちらに倒れ込んできた]

だ、大丈夫か？

[声を掛けながら、しかし男の全神経は抱きとめて触れている部分に集中していて。柔らかく、瑞々しいその肌はしゃぶりつきたくなるほどに艶っぽい。

男は我慢できずに、離れようとするその身体を掻き抱いて、衝撃に声を上げるであろうその唇を塞ごうと]

(-875) kotsuma 2013/08/08(Thu) 05時頃