【独】 水商売 ローズマリー

/なか/
>>-720　くまさん
[其の約束を熊さんが忘れてしまうことは知らない。
　でも、知っていたとしても
　――……彼女が覚えている。ずっと。]
[指先に暖かな、でも心に痛い雨が降る。]
[別れに慣れていないくまさん]
[でも、どうしてだろう？
　それだけとも思えなくて苦しい]

　………――

[くまさんが自身の頬をぎゅっと引っ張って。
　泣き顔が横に伸びる。其の仕草
　笑わせてくれようとすること、言葉に
　涙は止まらないけれど淡く微笑む。]

[けれど、それは長く持ちそうもなくて。
　苦しくて。泣き顔に崩れてしまうのを見せたくなくて
　大きなその身体に腕を回し抱きついて隠そうと]

(-721) うに 2010/03/30(Tue) 01時半頃