―コリーンの右手の中で/広場に近い廃屋―
[「おかえり」>>52と返すのは、共にいるわけだからしなかった。
在るべき場所と言われれば、困ったように鼻先を撫でる。
「備蓄がある」>>0:56なんて、面倒くさいからついていた方便の。
この世で1つの供物>>2:42には、引き取り手など思いつかない。
そもそも、『ヴェラに最も適した供物』な訳で、うまく扱えるかどうか分からない他の魔法使い達だって、貰いたいとは思わないだろう。
そんな中で、耳にした言葉>>74]
……獣臭いぞ。
[ソフィアがなぜ、それを手にしたいと願ったのかは、狼なヴェラには分からなかったが。
ただ、長年連れ添った半身を引き取ろうとしてくれている現実は、妙にこそばゆく感じてしまい]
(-494) ginlime 2013/06/25(Tue) 22時半頃