>>195
………、…
[足元に転がる死体を呆然と見詰める。何故…
何故
彼女は死んで居ないんだ?
耳鳴りが止まない。まるで金属音を思わせる死者達の声が頭の中を渦巻いて吐き気を誘う。震える指先を耳元まで持ってきた時、指の隙間から滲む笑い声に顔を上げた。其処に立つのは豹変したイアン…自分が知るイアンは何時でも楽しそうに事件を追っていて、偶に周りをも巻き込んで大騒動を起こしつつも憎めなくて…、調子が良くってアイリスと仲良さ気に校内を走り回っていた。あれは…たった数日前だと言うのに。…自分は今、どんな表情をしているのだろうか。]
………そう、か…してやられたな…。人間に…いや、お前達二人に…。
[酷く滑稽で間抜けな顔をしているに違いない。イアン、そしてイアンに引き寄せられるヨーランダ…二人の顔が見れずに視線を反らした。生き残って手にしたのは、恋も友情も片想いでしか無かったと言う事実だけだった]
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折角なんで返しを考えてみた。
(-96) yoshiki 2013/06/24(Mon) 10時半頃