人狼議事

156 カイレミネ島の雪


【独】 営利政府 トレイル

IFーー トレイル抱擁END ーー
[そこは凍てつく無人の雪の街、人影は一つだけ
腰から下が凍りついた青年が宙を泳ぐように、誰かを探すように漂う。その姿は白い鱗の人魚に似ていた。
家々には明かりが灯り和やかに談笑する家族の声が微かに漏れてくる。その中は暖かいのだろう、寂しくなどないのだろう
窓からそうっと一つの家を覗き込む。お母さんとお父さん、それに男の子が笑いあっていた
ずっと取り戻したくてしかたなかったものには触れられない。この硝子はどんな氷よりも分厚くて、そちら側に行けないことを青年は心のどこかで理解している]

……

[嗚呼、声が出ない。気付いてもらうことも出来ないのか。頬を流れ落ちていく何かを見たくなくて背を向けてまた寒空を泳ぐ。

本当は分かっていた、人魚姫は全て捨てても望んだ人の傍にはいられない。独りで泡になっておしまいだってこと。
それでも盲目に死者を見つめていた、自分を支えてくれる人々を裏切った。そんな愚か者はもう目覚めることは無いだろう

永遠に独りさ迷うだけならばーーこの目も心も全て早く氷に覆われてしまえばいい。*]

(-89) Tael 2013/12/27(Fri) 01時半頃

← ↓ ■ □

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび