―裏《Rebirth》側:閉ざされし聖地付近―
[表《Front》にあり、裏《Rebirth》にもその聖地はあった。もっとも、裏側の「聖地」は現在では表の世界のそれよりは価値の低い物であった。
何故なら、本来そこに奉られているべき真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》の片方は既に失われていたからだ。
だが、非常時には表と裏の閉ざされし聖地は開かれ、一つに繋げることが出来る。外部からは干渉できないが、内部を繋ぎあわせるのは可能なのだ。家に例えるなら、外からの侵入は許さないが、内部は部屋の扉を開けて通行可能に出来るようなもの。
事態を察知した裏《Rebirth》の教団と表《Front》の教団の最後の力により、表側の聖地に封じられていた運命《フォルトゥーナ》の本体と、真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》のもう片方…「表の鍵」は、裏側の閉ざされし聖地へと転移されていた。最後の最後に、間に合ったのだ。>>1464>>1465
彼らの行いがこれから、どういう結果を生み出すのか…それはまだ、誰にもわからない。
また、裏側《Rebirth》に避難できた信者がいたのかどうか…それは、聖地の外に居る風の青年にはわからない。
再び、聖地は何人たりとも寄せ付けぬよう、閉ざされている]
(1522) 2011/06/06(Mon) 04時頃