[文化祭2日目はというと
昨日の化学部とのパフォーマンスは観客も一体となり楽しめたのは、本当に、一生の思い出になる、そう感じられた。四季の中で、四季を歌い踊り弾けさせて、表現の限りを出し尽くした。こんな経験、2度とないくらいには充実していた。
2日目の朝、正確には9/24の夜にも送ったメッセージにも既読がつかなかったことから、沙羅は昨日の反省を乗り越える事にした。
そうできた理由はひとつ。お弁当が消えていた、ただそれだけ。
だけど沙羅にとってその真実だけで良いのだ。
2日目はもうあんな切ない歌なんて歌わない。
バッチバチに弾け飛んだザンバラ節を振り翳して文化祭のイベントを可能な限り制覇していった姿があるだろう。乗馬競技では、柊木そっちのけでベストを尽くしたのは言うまでもない。
大きく上がった打ち上げ花火。
この存在も、柊斗の関係が修繕された今は、事前に聞けた事だろう。
あの日の屋上で見て、綺麗だと素直に感じたあの花火より、リアルで音と目と鼻で感じる花火に「最高ですわ!」と感想を抱いていた。
だから、打ち上げの時に黒臣に出会う事ができたのなら、本当に心から文化祭を楽しんだ沙羅の姿を見せたんだよ。**
(950) wallace 2022/09/25(Sun) 08時頃