― 文化祭 9/24 お昼頃のこと ―
[クラスの出し物のため、廊下で必死に人の呼び込みをしたり、シフト交代の時間になればクラスでメニュー片手に完璧なまでのメイドとして立ち振る舞っていた。ようやくもぎ取った僅かな隙間はお昼ご飯の時間として与えられた休憩時間だけだった。
へと、となる身体は疲れているけれど、アドレナリン全開でまだまだいける!みたいな状態だ。本気で挑んで本気で楽しんでいる。とっても楽しい文化祭を全身で感じていた。
しかし鞄を開くとそこにはふたつのお弁当が青とピンクの布に包まれてあった。]
…、…
[忙しい、そうだ、絶対忙しいはず。黒臣が今、全力を出してないはずがない。それは沙羅の中で信じているし確信にも近い事だから。
うんそうだよって言い聞かせて、だけど――もしかして、みたいな一縷の希望をもって、文化祭実行委員のある部屋(元3D教室)へと向かった。]
(807) wallace 2022/09/25(Sun) 01時頃