―祭りの後・空き倉庫―
[――これは皆の姿が裏山から消え、各々が帰路についている頃。
ラーメン屋は朝まで営業らしく(?)、おもんの姿はまだなかった。狭い倉庫の中に入れば、黄色に光るサイリ…ピカピカ棒を灯にして、マットの上に胡座をかいて座る。]
せっかく手がかり見つけたってのに、
[ガサゴソと100均で買ってきた物を取り出す。静電気防止用のブレスレットを袋から出して腕にはめる。ジャラ、っと音がした。これで多少はマシになるのか正直疑心暗鬼だ…。
次に、おもんがよく食べていたカップ麺。これは彼への土産として買ったもの。暫し考えた後、蓋の部分に掠れたペンで「くびのことは、せいとかいちょうがしっている」とキュッキュッと書いた。
それから、「ノートを2-Bのケンマにとどけて」と書いてカップ麺の横にノートを添えた。]
(782) 2018/09/12(Wed) 08時頃