─ 文化祭準備の一幕 ─
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[彼の悪夢、私の経験夢を見る前日に届いたメール。
起きたとか元気だとかそういうものではなくて、突然の業務連絡メールだ。先に言うことないんか?突っ込みは飲み込んだ。彼もまたこういう人間なのだと、沙羅は寛容な心で受け入れた。メールの内容ごと。
ぽつぽつとお互いの予定の連絡のみを取り合って、ある日の昼休み、化学部の部室へとやってくる。まず感じたのは、華道部とは異なる香りがする部屋だという事。薬品の、火薬の、混じり合った独特の匂いだった。
丸椅子にちょこりと座り、ビーカーで出された珈琲は、ガラスが熱くて持てない気がしたから少し冷めてから飲むだろう。]
…、いえ
そもそも白紙にならなかったことを
わたしは――嬉しく思っていますから。
[ちゃんと企画書に込めた歌の熱が彼に伝わったのだと解る。
さてしかし話し合いだ、これからが本番説もあるやつだ。
異議を受け、なるほど、数を作れるというなら倉庫を提供するとか、
当日までにどれくらいの数を用意できるのかとかそうい話まで進んでいくだろう。]
(743) wallace 2022/09/24(Sat) 21時半頃