― 生徒会室 ―[薄紫が見下ろしてくる。鉱石の指が伸びるも止まる。闇の中から声がした―――だからか、止まった指先が淋しいなどと。] 嗚呼、そうか。[その一言で、フィリップとセシルの言葉に合わせて答える。フィリップの去る姿に、自分の眼帯のことを思い出す。闇に侵食されたようなフィリップに、何かを言うことはない。多かれ少なかれ、皆同じような状況なのは変わりないからだ。]
(697) 2010/03/02(Tue) 12時半頃