[指先をくっと鍵針の形に曲げて、伸ばした。
触れない彼は、きっと甘い。
>>637それから、確かめる声にそちらを向いて。名前を一回呼ばれるたび、一回頷いた。
>>638シメオンが首を傾ぐのを真似するみたいに、首を傾ぐのは、彼の答えが、不思議な答えだったから]
ただのディーンと、シメオン。?
[名前がただ並ぶだけ。
友達じゃなくて兄弟じゃない、二人組。
それの言い方が思い付かなくて、オウムみたいに言葉を繰り返した。
ディーンに、そうなの?って顔を向けてさ。
それから、分かってないくせにわかったみたいに頷いて。
ソファに放置してたナイフを手に取り、また木片に当ててみる。
それから、シメオンを見てから、思い出して]
ディーンは、なにかご用事があった?
[座ってるから、見上げる。そういえば、彼はなぜ近付いてきたのだろう]
(640) 2014/11/14(Fri) 22時半頃