- アキハバラ→ナガタチョウ -
でもさでもさ、例えばヤクにハマってる人ってさ
[奇しくもワーニャが挙げた例えと重なったことに、彼は気づかない]
どうしたってヤバイし、辛い目にあってんのに
本人は至って楽しいもんなんだろ……その最中はさ。
考える頭がなくなったら、辛さも楽しさもねえよ。
それで絶対の幸福に包まれてて、誰かがあったかく、
等しく見守ってくれてたら、何でも与えてくれたらどうよ
[明之進と話したとき、幼少時代の暖かさを思い出した。純粋に愛されて何の疑問も持たなかった頃は、毎日がやわらかい日差しに包まれているみたいに遠く懐かしかった。ラルフは言った。生まれながら不幸な人間がいるという独白>>74。彼にも、彼を傷つけた人間たちにも傷つく心やエゴがなく、代わりに等しく愛と環境が与えられていたら?ラルフのような人たちも、地上の生き物すべてがあんな顔をしなくてすんだのではないか?]
(609) 2010/06/05(Sat) 20時頃