…誰かが肝試しをやりたがっていたな、そういえば。
[それがまさか剣道部の後輩だったとは考えもせずに、そう呟いてしまう。
そうして、残り少ない人生の自由時間というキーワードに、子供の頃に疼く事がなかったイタズラ心が疼き出してしまう]
どうせそれをかけるなら、肝試しか何かする時にでもしたらどうだ?
盛り上がっていいだろう?
[にこりと、僕はまるで聖人の様に邪気のない笑顔で言った。
だって、面白そうだから]
ま、肝試しが開催されなければ、僕が百物語でもしようとか言ってみるのもありかな。
昔従兄弟や兄達と顔を突き合わせてやったんだ。
──そう、あれは……。[ガタン、小さく外で風が窓を揺らす]
夏の、──こんな嵐の日に。
[なんて僕が声を潜めてそれっぽく言ったその時1
1.雷が近くで短く何度も谺した! 2.窓をバンバンと叩く様に風が吹き付ける 3.一度灯りが消え、そうしてまた点いた! 4.電源offのラジカセから?小さな少女の笑い声…]
(582) 2013/07/12(Fri) 21時半頃