[ >>499”一緒に居てくれて、嬉しかった。心強かった。”と玻璃は言った。
今は素直に嬉しかった。自分はあの時どうして倒されてもいい、なんて考えていたんだろう。下手をすれば本当にリアルで死んでいたかもしれないのに。
でも、暁は思う。自分はあのロクヨンで、実は一度死んだんじゃないのか。
一度死んで、また一からやり直そうとしているんだ。きっと。
この身体があれば、何度でもやり直せる。
そうだよね。父さん、母さん。
俺。2人に貰ったこの身体と命を、大事にする。きっと、これからずっと。
遠くで、床彼遊園地の観覧車が夕陽に照らされて、揺れている。いつか、みんなで行けたらいいな。と思う。
そんなことを考えていると、携帯からメールを知らせる音楽が鳴った。多分、秀からだ。
着メロは勿論、ロクヨン公式の。とあるキャラステージのテーマ曲だった。
自分がずっとなりたいと思っていた、みんなを守れる正義の騎士。
神聖騎士 ライトニング―――――。** ]
(563) yuzuru 2011/03/03(Thu) 00時頃