― Lightning・ending ―
あ、叔母さん、今日の夕飯いらないからー。友達と定食屋で食べる約束してんだ。
んじゃ行ってきます。
[ あれからどのくらい経っただろうか。まだ叔母さんと呼んではいるけど、頭の中ではシミュレーションしてる。母さん、と呼ぶ日の事を。叔母さんは泣くかなぁなんて想像しつつ。
電車に乗る。遠くに、水族館の屋根が見える。庭園、神社、雨降り池…。移動メニューで移動できたら楽なのに、と思い付いてしまいちょっと可笑しい。
今日は、何人来てるだろうか。玻璃が、ドナルドやレティも呼んでるから、と言っていた。
いつか、全員で同窓会のように会える日が、来るだろうか。
大学病院が見える。大きな病院。幼い頃、救急車に乗って行ったきりだった。
ロクヨンの最後のステージだったあの病院。
19階に居たあの少女は、どうなっただろう。
あの子とも、いつか、会える日があるのだろうか。 ]
(562) yuzuru 2011/03/03(Thu) 00時頃